議案と議題の違いとは?意味・使い分けを具体例でわかりやすく解説

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議題は話し合うテーマ、議案は決定を求める具体案という違いを比較 身近な疑問

「議案」と「議題」は、どちらも会議で使われる言葉ですが、意味と役割には違いがあります。

議題は会議で話し合うテーマ、議案はそのテーマについて審議や決定を求める具体的な提案です。

たとえば、「新商品の販売方針について」は議題、「新商品の販売開始日を10月1日とする件」は議案に当たります。

ただし、株主総会や取締役会などでは、一般的な会議とは異なり、会社法や定款に基づく取り扱いが必要になる場合があります。

この記事では、議案と議題の意味や使い分けを具体例とともに解説します。さらに、会議案内や議事録の書き方、株主総会での議案提出や決議方法についても紹介します。

会議の準備や進行、資料作成で用語に迷ったときの参考にしてください。

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  1. 議案と議題の違いとは?意味・使い分け・具体例をわかりやすく解説
    1. 議題は会議で話し合うテーマ、議案は審議・決議する具体的な提案
    2. 議題と議案の具体例一覧|社内会議・株主総会・PTAで比較
    3. 議題と議案が同じ内容になることはある?例外と具体例
    4. 議事・事項・案件との違いと、議題から議案へ進む流れ
    5. アジェンダとの違いは?会議の目的や参加者に合わせた使い分け
    6. 報告事項と審議事項の違いを理解して、議論の範囲を整理する
  2. 議題と議案の決め方・書き方|例文と会議案内の作り方
    1. 議題の書き方は「テーマ・目的・検討事項」を具体的にする
    2. 議案の書き方は提案内容・理由・決議事項を明確にする
    3. 会議の案内文では議題と議案をどう書く?記載例を紹介
    4. 議題が思いつかないときは、問題・質問・アイデアを共有する
  3. 会議を円滑に進める準備と進行のポイント
    1. 複数の議題を扱うときは、重要度・時間・審議の順番を決める
    2. 事前準備で資料・要領・担当・時間制限を参加者全員に共有
    3. 議事の流れに沿って審議し、動議・修正動議にも対応する
    4. 会議管理ツール・テンプレート・参考書の活用方法
  4. 株主総会・取締役会における議題と議案の使い分け
    1. 「第1号議案」と書かれているものは議題?議案?
    2. 議案の選任・承認・剰余金など、決定事項の具体例
    3. 会社法に基づく議案の審議・決議と議決権の投票
    4. 普通決議・特別決議・特殊決議の違いとは?
    5. 株主総会で議案が否決されたらどうなる?
    6. 招集通知の作成・提出・通知で確認したい記載事項
    7. 社員・評議員・理事会など、組織別に異なる会議の形式
  5. 株主提案権とは?議題提案権・議案提案権・通知請求の違い
    1. 株主提案権はなぜ認められている?制度の目的と注意点
    2. 提案権と議案提出権の意味・権利・請求権を解説
    3. 議案提案権と議案要領通知請求権はどう違う?
    4. 株主総会で株主が提案権を行使するための要件と保有期間
    5. 議案の提出・通知に必要な手続きと招集通知への記載
    6. 取締役会設置会社における取締役・役員の提案と定款の規定
    7. 問題が起きたときは司法書士・弁護士などの専門家や事務所に相談
  6. 議事録への記載方法|議題・議案・決議を正確に記録
    1. 議事録に記載する議題・議案・審議経過・結論の基本
    2. 決議内容・賛否・議決権の行使結果を記録する方法
    3. 録音を議事録作成に活用するときの注意点と記録の範囲
    4. 議事録のテンプレートを使って、会議後の確認・共有を効率化
  7. まとめ|議題は話し合うテーマ、議案は決定を求める具体的な提案

議案と議題の違いとは?意味・使い分け・具体例をわかりやすく解説

議題設定から現状確認、議案作成、審議・決定までの会議の流れ

議案と議題の違いを理解するには、会議で「何を話し合うのか」と「何を決めるのか」を分けて考えることが大切です。

議題は会議で扱うテーマを示し、議案はそのテーマについて具体的な判断を求めるものです。

ただし、実際の会議では、同じような名称が使われたり、議題と議案が混同されたりする場合もあります。

まずは基本的な意味を確認し、具体例や関連用語との違いから使い分けを整理しましょう。

議題は会議で話し合うテーマ、議案は審議・決議する具体的な提案

議題とは、会議で取り上げて話し合うテーマや項目のことです。

参加者が意見を出し合ったり、情報を共有したり、課題への対応を検討したりする対象を示します。

たとえば、「新商品の販売方法について」というテーマは議題です。

この段階では、販売方法について意見交換を行うことが目的であり、必ずしも具体的な決定を求めているわけではありません。

一方、議案とは、会議で審議や承認、決議を求める具体的な提案を指します。

「新商品の販売開始日を10月1日とする件」であれば、参加者は提案された開始日について判断できます。

つまり、議題が話し合う対象を示すのに対し、議案は具体的な判断の対象となる提案を示すものです。

比較項目 議題 議案
基本的な意味 会議で話し合うテーマ 審議や決定を求める具体的な提案
主な目的 情報共有・意見交換・検討 承認・決議・意思決定
内容 比較的広いテーマ 判断できる具体的な内容
具体例 新商品の販売方法について 新商品の販売を10月1日から開始する件
会議での扱い 議論や検討の対象となる 採決や承認の対象となる場合がある

ただし、議題に決定事項が含まれる場合もあれば、議案について十分な意見交換を行う場合もあります。

また、一般的な社内会議では用語を柔軟に使うことがありますが、株主総会などの法定会議では、議題と議案の区別が手続き上の意味を持ちます。

迷ったときは、「何について話すのか」を示すなら議題、「何を承認・決定するのか」を示すなら議案と考えると整理しやすくなります。

議題と議案の具体例一覧|社内会議・株主総会・PTAで比較

議案と議題は、実際の会議で使われる表現を比較すると違いが分かりやすくなります。

社内会議では、課題について検討する段階と、具体的な対応を決定する段階を区別するとよいでしょう。

株主総会では、会議の目的となる事項と、その事項について提出される具体的な議案を分けて考えます。

PTAや自治会などでも、活動について話し合うテーマと、承認を求める具体案を区別すると、会議の目的が明確になります。

会議の種類 議題の例 議案の例
社内会議 新商品の販売方針について 新商品の販売開始日を10月1日とする件
営業会議 営業目標の未達要因について 新しい営業支援システムの導入を承認する件
経営会議 来期の人員配置について 営業部門の採用人数を5名増員する件
株主総会 取締役選任の件 特定の候補者を取締役に選任する提案
PTA総会 来年度の活動計画について 来年度の活動計画案を承認する件
自治会 防災訓練の実施について 防災訓練を11月に実施する件

これらは違いを理解するための一般的な例であり、実際の表記や決議手続きは組織の規則によって異なります。

たとえば、PTA総会で「来年度の活動計画について」と記載されていても、単なる意見交換なのか、活動計画案の承認まで求めるのかによって必要な資料が変わります。

承認を求める場合には、活動内容、予定日程、予算、担当者などを示した具体案を用意すると、参加者が判断しやすくなります。

議題と議案を区別することは、言葉を正確に使うためだけではありません。

会議に参加する人が、何を準備し、何について意見を述べ、何を決定するのかを理解するためにも役立ちます。

議題と議案が同じ内容になることはある?例外と具体例

議題と議案は、実際の会議資料では同じような表題で記載されることがあります。

たとえば、株主総会の案内に「取締役選任の件」と書かれている場合です。

この表現は、株主総会で取り扱う目的事項を示す議題として使われることがあります。

一方、その議題について「A氏を取締役に選任する」という具体的な提案が示されれば、それが議案の内容になります。

同じ「取締役選任の件」という表題が使われていても、議題と議案が法律上まったく同じ意味になるわけではありません。

議題は審議する範囲を示し、議案はその範囲内で何を決議するかを示します。

一般的な社内会議でも、「会議室の利用ルール変更について」という表題が議題と議案の両方に使われることがあります。

しかし、決定を求めるなら、「会議室の予約可能期間を2週間前から1か月前に変更する件」と具体的に記載した方が分かりやすくなります。

このように、表題が一致したり似ていたりすることはありますが、会議で求める判断内容まで同じとは限りません。

特に正式な決議を行う会議では、表題だけでなく、提案の具体的な内容や決議事項を確認することが重要です。

議事・事項・案件との違いと、議題から議案へ進む流れ

議題や議案と似た言葉には、「議事」「事項」「案件」「事案」などがあります。

それぞれ意味が異なるため、会議資料や議事録では適切に使い分けましょう。

「議事」は、会議で行われる審議や討論、決定などの活動や進行を指します。

「議事の進行をお願いします」という場合は、会議全体の進め方について述べています。

「事項」は、取り扱う内容や項目を広く表す言葉です。

「確認事項」「報告事項」「決定事項」など、会議に限らずさまざまな場面で使われます。

「案件」は、処理や検討の対象となる個別の事柄を意味します。

「新規取引の案件」「設備更新の案件」などが具体例です。

また、「事案」は問題や出来事を指す場合が多く、「事件」は特定の出来事、とりわけ事故や犯罪などの問題を表す場面で使われます。

会議では、まず課題を議題として取り上げ、必要な情報を整理し、具体的な対応案を検討する流れが一般的です。

たとえば、次のように進めます。

  1. 議題の設定: 出張規程の見直しについて
  2. 現状の確認: 出張費用の増加状況と現行規程の問題点を共有
  3. 議案の作成: 出張日当を改定する件
  4. 審議・決定: 改定内容について審議し、必要な承認を行う

この流れを理解すると、会議の準備から意思決定までを整理しやすくなります。

アジェンダとの違いは?会議の目的や参加者に合わせた使い分け

アジェンダとは、会議の目的や議題、進行順、所要時間などをまとめた予定表や進行表を指す言葉です。

議題が会議で話し合う個々のテーマを示すのに対し、アジェンダは会議全体をどのように進めるかを示します。

たとえば、営業会議のアジェンダには、次のような内容を記載できます。

  • 10:00〜10:10 前回会議の決定事項の確認
  • 10:10〜10:30 営業実績の報告
  • 10:30〜10:50 営業目標の未達要因について協議
  • 10:50〜11:00 次回までの対応事項の確認

この場合、「営業目標の未達要因について」が議題に当たります。

一方、時間配分や進行順も含めた予定全体がアジェンダです。

ただし、企業によっては議題一覧だけをアジェンダと呼ぶこともあります。

言葉の使い方に厳密にこだわるより、参加者が会議の目的と進め方を理解できるようにすることが大切です。

必要に応じて、各議題の担当者や事前資料、会議で期待する結論も記載しましょう。

報告事項と審議事項の違いを理解して、議論の範囲を整理する

会議で扱う項目は、報告事項と審議事項に分けることがあります。

報告事項とは、業務の進捗や実績、発生した問題などを参加者に共有するための項目です。

たとえば、「第2四半期の売上実績について」は報告事項として扱えます。

報告内容を確認することが主な目的であり、通常は採決を必要としません。

一方、審議事項は、具体的な提案や対応方針について検討し、必要に応じて承認や決定を行う項目です。

「来期の営業予算案を承認する件」などが例として挙げられます。

報告事項と審議事項を区別しておけば、参加者は事前にどのような準備が必要か判断しやすくなります。

また、報告事項として説明された内容について、会議中に決定が必要になることもあります。

その場合は、会議の規則や権限に従い、適切な審議や決議の手続きを取ることが重要です。

特に株主総会などの法定会議では、報告事項をその場で自由に決議事項へ変更できるとは限りません。

議題と議案の決め方・書き方|例文と会議案内の作り方

会議を円滑に進めるためには、議題や議案の意味を理解するだけでなく、参加者に伝わりやすい形で記載することが大切です。

テーマが曖昧だと、参加者が何を準備すればよいか分からず、議論もまとまりにくくなります。

反対に、話し合う内容や決定事項が明確であれば、必要な資料を用意し、効率的に会議を進められます。

ここでは、議題と議案の書き方を具体例とともに紹介します。

議題の書き方は「テーマ・目的・検討事項」を具体的にする

議題を作成するときは、会議で何について話し合い、何を目的とするのかを明確にします。

たとえば、「営業について」という議題では、営業実績の報告なのか、営業方針の検討なのかが分かりません。

「第2四半期の営業目標に対する進捗と未達要因への対応策」とすれば、会議で扱う内容が具体的になります。

議題は、対象となるテーマに加えて、検討したい課題や会議の目的を示すと分かりやすくなります。

業務・経営・製品に関する議題には、次のような例があります。

分野 議題の例
業務改善 問い合わせ対応の平均時間を短縮する方法について
営業 第2四半期の営業目標未達の原因と改善策について
経営 来期の採用計画と人員配置について
製品開発 新機能の顧客テスト結果と改善方針について
経費管理 今期の出張経費の増加要因と削減策について

「検討する」「確認する」「決定する」など、会議で期待する行動を明記することも効果的です。

情報共有が目的なら、無理に決定を求める表現を使う必要はありません。

一方、会議の中で結論を出したい場合は、何を決めるのかを具体的に示しましょう。

議案の書き方は提案内容・理由・決議事項を明確にする

議案は、参加者が内容を理解し、賛成・反対や承認の判断ができるように作成します。

そのため、単に「新しい勤務制度を導入したい」と記載するだけでは不十分な場合があります。

制度の対象者、開始時期、具体的な運用方法、費用、業務への影響なども整理しましょう。

議案を作成する際には、次の項目を確認すると役立ちます。

  1. 議案名: 何について決定するのか
  2. 提案内容: 具体的に何を実施するのか
  3. 提案理由: なぜ実施する必要があるのか
  4. 実施時期: いつから開始するのか
  5. 影響・費用: 関係者や予算にどのような影響があるのか
  6. 決議事項: 会議で何を承認・決定してほしいのか

たとえば、勤務制度の変更を提案する場合は、次のように整理できます。

議案名:在宅勤務制度の導入について

提案内容: 対象部署において、週2日までの在宅勤務を認める。

提案理由: 業務効率の改善と柔軟な働き方への対応を図るため。

開始時期: 来年4月1日。

決議事項: 提案された在宅勤務制度の導入を承認する。

このように、具体的な内容と決定事項を明確にすれば、参加者が判断しやすくなります。

複数の選択肢がある場合は、それぞれの利点や課題を比較した資料も用意するとよいでしょう。

なお、株主総会や取締役会などでは、議案の内容や提出手続きに法令上の要件があるため、組織の規程も確認する必要があります。

会議の案内文では議題と議案をどう書く?記載例を紹介

会議の案内文では、日時や場所だけでなく、何を話し合い、何を決定するのかを参加者に伝えます。

特に、報告事項・協議事項・決議事項を区別すると、会議の目的が明確になります。

たとえば、一般的な社内会議の案内文は、次のように作成できます。

件名:営業部定例会議のご案内

日時:10月15日 10:00〜11:00

場所:第2会議室

議題

  1. 第2四半期の営業実績について
  2. 営業目標未達の原因と改善策について
  3. 来月の営業活動方針について

議案

営業支援システムの導入を承認する件

事前資料:営業実績報告書、システム導入提案書

この案内文では、議題として取り上げるテーマと、承認を求める議案を区別しています。

参加者は、営業実績について確認するだけでなく、システム導入の提案について判断する必要があると分かります。

また、PTA総会では、次のような表現が考えられます。

議題:来年度のPTA活動計画について

議案:来年度のPTA活動計画案を承認する件

ただし、PTAや自治会などでは、規約に基づいて「第1号議案」「第2号議案」と記載する場合もあります。

会議案内の形式に統一された決まりがあるとは限らないため、組織の規約や従来の書式に合わせましょう。

なお、これらは一般的な案内文の例であり、法定の株主総会招集通知をそのまま代用するものではありません。

議題が思いつかないときは、問題・質問・アイデアを共有する

会議の議題が思いつかないときは、最初から立派なテーマを考える必要はありません。

日常業務の中で困っていることや、目標と実績の差、判断に迷っていることなどを洗い出すと、議題の候補が見つかります。

たとえば、納期遅延が続いている場合は、「納期遅延を減らすために、どの工程を見直すべきか」という質問を議題にできます。

「何か話すことはありますか」と尋ねるより、具体的な質問の形にした方が、参加者も意見を出しやすくなります。

また、新しいアイデアを集めることが目的なら、無理に結論を出す必要はありません。

自由に意見を出す時間を設け、その後で実現可能性を検討する方法もあります。

業界ニュースや社会的な事件・事案を会議のテーマにする場合は、その話題を取り上げる目的を明確にしましょう。

たとえば、業界ニュースが自社の事業に与える影響を検討するのか、社内で起きた問題の再発防止策を決めるのかによって、必要な資料や参加者が変わります。

事件や事案を扱う際には、事実と推測を分け、未確認情報や個人情報の取り扱いにも注意が必要です。

一方、会議で話し合う必要のない単純な連絡事項は、メールや共有ツールで伝える方法もあります。

会議を開くこと自体を目的にせず、参加者が集まって話し合う価値のあるテーマを選ぶことが重要です。

会議を円滑に進める準備と進行のポイント

議題や議案が決まったら、会議の目的に合わせて準備を進めます。

会議では、参加者が同じ情報を共有し、限られた時間の中で必要な議論や判断を行うことが求められます。

そのため、議題の順番、資料の準備、時間配分、担当者の確認などを事前に行いましょう。

また、会議中に新しい提案が出た場合の対応や、決定事項をどのように共有するかも考えておくと安心です。

複数の議題を扱うときは、重要度・時間・審議の順番を決める

会議で複数の議題を扱う場合は、重要度や緊急性、決定期限などを基準に順番を決めます。

特に、重要な意思決定が必要な議案は、十分な時間を確保できる位置に配置するとよいでしょう。

たとえば、会議の冒頭で報告事項を簡潔に確認し、その後に重要な審議事項を扱う方法があります。

ただし、参加者の集中力や会議の目的によっては、重要な議案を最初に審議する方が適している場合もあります。

各議題には予定時間を設定し、説明、質問、意見交換、決定の時間を意識しましょう。

会議の目的に関係しない話題が出た場合は、その場で長く議論するのではなく、別の議題として記録する方法もあります。

また、時間内に結論が出ない場合には、次回へ持ち越す条件や、追加資料を準備する担当者、対応期限を決めておきます。

議題を詰め込みすぎず、必要な内容に集中することが、効率的な会議につながります。

事前準備で資料・要領・担当・時間制限を参加者全員に共有

会議の前には、議題一覧、議案書、参考資料、予定時間、説明担当者などを整理します。

参加者が会議の目的を理解し、必要な情報を確認できるよう、資料は余裕を持って共有しましょう。

資料を送る際には、確認してほしい期限や質問の提出先も記載すると便利です。

特に、議案について承認や決議を求める場合は、参加者が判断するための資料を不足なく用意する必要があります。

たとえば、設備導入を審議するなら、導入目的、費用、期待される効果、代替案などを整理します。

資料の内容に不足がある場合は、会議当日までに補足資料を求めることも検討しましょう。

また、機密情報や個人情報を含む資料は、共有範囲や保存方法に注意が必要です。

複数の版が存在する資料については、最新版が分かるように管理します。

参加者の役割や発言時間、議案の説明担当者なども決めておけば、会議中の混乱を防ぎやすくなります。

議事の流れに沿って審議し、動議・修正動議にも対応する

会議は、あらかじめ決めた議事の流れに沿って進めます。

一般的には、開会、出席確認、議題の確認、報告、審議、採決、結果確認、閉会という順番が考えられます。

議案を審議するときは、まず提案者が内容や理由を説明し、参加者から質問や意見を受け付けます。

そのうえで、必要な修正を検討し、決議が必要な場合は適切な方法で採決します。

会議中に新しい提案が出されることもあります。

会議の場で提出される提案を「動議」と呼び、すでに提示されている議案の内容を修正する提案を「修正動議」と呼ぶ場合があります。

ただし、動議や修正動議をどこまで認めるかは、会議の種類や規則によって異なります。

特に株主総会などでは、招集通知に記載された目的事項の範囲や会社法上の手続きに注意が必要です。

議長や進行役は、決議の対象や採決方法を明確にし、最終的な結論を参加者と共有しましょう。

可決・否決・継続審議などの結果を曖昧にせず、議事録にも正確に残すことが重要です。

会議管理ツール・テンプレート・参考書の活用方法

会議の準備や議事録の作成には、文書作成ツール、表計算ソフト、会議アプリ、タスク管理ツールなどを活用できます。

無料で利用できるツールでも、議題の一覧、担当者、予定時間、決定事項などを管理することは可能です。

たとえば、表計算ソフトに議題、担当者、所要時間、必要資料、決定事項、期限をまとめておくと、会議の進行状況を確認しやすくなります。

会議後には、決定事項をタスク管理ツールへ登録し、担当者と期限を明確にする方法もあります。

一方、Pro版などの有料プランでは、録音や文字起こし、権限管理、保存容量、監査ログなどの機能が提供される場合があります。

有料機能を利用する際は、便利さだけでなく、機密情報の取り扱いや保存場所、アクセス権限なども確認しましょう。

また、議案書や議事録のテンプレートを利用すると、記載項目の漏れを防ぎやすくなります。

ただし、株主総会や取締役会などでは、一般的なテンプレートが法令上の要件を満たすとは限りません。

会社法の解説書や公的機関の情報も確認し、組織の規程に適した書式を利用することが大切です。

株主総会・取締役会における議題と議案の使い分け

議題提案権・議案提案権・議案要領通知請求権の役割を比較

株主総会や取締役会では、議題と議案の区別が手続き上の意味を持ちます。

一般的な社内会議では比較的柔軟に使われる言葉でも、法定の会議では、何を審議・決議できるか、誰が提案できるかなどが問題になります。

株主総会では、会議の目的である事項と、その事項について提出される議案を区別することが重要です。

また、取締役会では、会社法や定款、取締役会規程に従った審議と決議が求められます。

ここでは、株主総会や取締役会で使われる議題と議案の表現、具体例、決議方法について解説します。

「第1号議案」と書かれているものは議題?議案?

株主総会の招集通知や参考書類には、「第1号議案」「第2号議案」などの表記が使われます。

たとえば、「第1号議案 取締役3名選任の件」と記載されている場合です。

これは、株主総会で審議・決議するために提出された議案の表題です。

一方、会社法上の議題は、株主総会の目的となる事項を指します。

「取締役選任の件」という目的事項について、候補者を具体的に示した選任議案が提出されるという関係です。

たとえば、議題が「取締役選任の件」であれば、その議題についてA氏、B氏、C氏を取締役に選任する具体的な議案が示されることがあります。

実際の招集通知では、議題と議案の表題が似ていることもあるため、名称だけで厳密に区別できるとは限りません。

重要なのは、何が会議の目的事項となっており、その範囲内でどのような具体案について決議するのかを確認することです。

議案の選任・承認・剰余金など、決定事項の具体例

株主総会では、会社の組織や経営に関するさまざまな事項が議案として扱われます。

代表的な例には、取締役や監査役の選任、計算書類の承認、剰余金の配当、定款の変更、役員報酬の決定などがあります。

議案の表題には、「取締役○名選任の件」「剰余金の処分の件」「定款一部変更の件」など、決定内容が分かる表現を使います。

ただし、会社の機関設計や定款によって、株主総会ではなく取締役会などが決定する事項もあります。

たとえば、一定の要件を満たす会社では、計算書類の承認に代えて報告が行われる場合があります。

また、剰余金の配当についても、会社の制度や定款に応じて決定機関が異なることがあります。

そのため、一般的な議案の例に当てはまるからといって、必ず株主総会の決議が必要になるわけではありません。

議案を作成する際は、決定すべき事項と決定権限を持つ機関を確認することが重要です。

会社法に基づく議案の審議・決議と議決権の投票

株主総会では、会社法や定款に基づいて議案を審議し、必要な決議を行います。

株主は、保有する株式の内容や議決権の有無に応じて、議決権を行使します。

採決は、会議での投票だけでなく、所定の要件を満たす場合には書面や電磁的方法による議決権行使も可能です。

ただし、すべての株主が同じ数の議決権を持つとは限りません。

議決権の数は、保有する株式数や単元株式数、株式の種類などによって異なります。

また、株主総会で決議する事項には、普通決議で足りるものと、より厳格な要件が求められるものがあります。

そのため、単純に出席者の人数だけで多数決を行えばよいわけではありません。

取締役会でも、会社法や定款、取締役会規程に従って議案を審議し、出席状況や決議要件を確認したうえで決定します。

会議の種類や議案の内容に応じて、必要な手続きを正確に把握することが大切です。

普通決議・特別決議・特殊決議の違いとは?

株主総会の決議には、普通決議、特別決議、特殊決議があります。

これらは、議案を可決するために必要な出席要件や賛成要件が異なります。

普通決議は、会社法309条1項に定められた基本的な決議方法です。

原則として、議決権を行使できる株主の議決権の過半数を有する株主が出席し、出席株主の議決権の過半数の賛成によって決議します。

ただし、定款による別段の定めや、特定の決議についての特則があります。

特別決議は、定款変更など、会社にとって重要な事項について必要となる決議です。

原則として、議決権を行使できる株主の議決権の過半数を有する株主が出席し、出席株主の議決権の3分の2以上の賛成が必要です。

出席要件は、法律の認める範囲で定款により変更できる場合があります。

特殊決議は、株主の権利に大きな影響を与える特定の事項について、さらに厳格な賛成要件を定めたものです。

会社法309条3項の決議では、原則として議決権を行使できる株主の半数以上、かつ、その株主の議決権の3分の2以上に当たる賛成が求められます。

また、同条4項の決議では、総株主の半数以上、かつ、総株主の議決権の4分の3以上に当たる賛成が必要です。

決議の種類 基本的な賛成要件 主な対象例
普通決議 原則として出席株主の議決権の過半数 取締役の選任など
特別決議 原則として出席株主の議決権の3分の2以上 定款変更など
特殊決議(309条3項) 議決権を行使できる株主の半数以上、かつ議決権の3分の2以上 全株式に譲渡制限を設ける定款変更など
特殊決議(309条4項) 総株主の半数以上、かつ総株主の議決権の4分の3以上 株主ごとに異なる取扱いを定める一定の定款変更

※表は賛成要件を中心に整理したものです。普通決議・特別決議には別途出席要件があり、具体的な決議事項や定款の定めによって取り扱いが異なります。

議案を作成するときは、議案名だけで決議方法を判断せず、会社法の該当条文と定款を確認しましょう。

株主総会で議案が否決されたらどうなる?

株主総会で議案が否決された場合、その議案は承認されたことにはなりません。

たとえば、取締役の選任議案が否決された場合、否決された議案に基づいて候補者を選任することはできません。

また、定款変更の議案が否決された場合も、その議案に基づく定款変更は行われません。

ただし、否決された議案について、その後どのような対応が必要になるかは内容によって異なります。

会社が提案内容を見直して再検討する場合もあれば、別の議案を作成する場合もあります。

また、株主が提出した議案については、会社法304条に注意が必要です。

同条では、実質的に同一の議案が、一定の議決権割合以上の賛成を得られずに否決された場合、その日から3年を経過していないときは、株主による議案提出が認められない場合があると定めています。

具体的には、原則として総株主の議決権の10%以上の賛成を得られなかった場合が対象となりますが、定款による緩和などの条件もあります。

したがって、単に一度否決されたというだけで、あらゆる再提案が禁止されるわけではありません。

議案が否決されたときは、否決の結果だけでなく、法令上の再提案の可否や今後の対応を確認することが重要です。

招集通知の作成・提出・通知で確認したい記載事項

株主総会の招集通知は、株主に対して会議の開催を知らせ、必要な情報を提供するための書類です。

会議の日時や場所、目的事項など、法令で求められる事項を適切に記載する必要があります。

また、議決権の行使方法や議案の内容、株主総会参考書類などについても、会社の状況に応じた対応が求められます。

議案を記載する際には、会議の目的事項と具体的な提案内容が分かるように整理しましょう。

株主が判断するための情報が不足していると、議案の内容を十分に理解できないおそれがあります。

招集通知の発送期限や方法は、会社の種類、取締役会の設置状況、議決権行使の方法などによって異なります。

そのため、一律の日数で判断せず、会社法や定款の規定を確認することが重要です。

また、株主総会資料の電子提供制度が適用される会社では、関連する手続きにも注意が必要です。

招集通知を作成した後は、議案名と参考資料の整合性、記載漏れ、発送先、発送記録などを確認しましょう。

社員・評議員・理事会など、組織別に異なる会議の形式

議題と議案は、株式会社以外の組織でも使われます。

たとえば、一般社団法人の社員総会、一般財団法人などの評議員会、法人の理事会、自治体の議会などです。

ただし、会議の目的や決議方法、提案できる人の範囲は、組織によって異なります。

一般社団法人の社員総会では、社員が法人の重要事項について決議を行うことがあります。

評議員会や理事会でも、法令や定款に従った審議・決議が必要になる場合があります。

また、自治体の議会では、条例案や予算案など、議会の議決を求めて提出されるものを議案と呼びます。

一方、一般的な社内会議では、議題を広く話し合いのテーマとして使うことが多く、必ずしも正式な採決を伴いません。

PTAや自治会でも、規約に基づいて議案を提出し、総会で承認する場合があります。

このように、議題と議案の基本的な違いは共通していても、具体的な取り扱いは組織ごとに異なります。

会議の名称だけで判断せず、法令、定款、会議規則、社内規程などを確認しましょう。

なお、議会のニュースなどで使われる「議案を上程する」という表現は、議案を正式な審議の対象として会議に提出することを意味します。

「上程」の意味や、提出・付託・採決との関係について詳しく知りたい場合は、次の記事も参考にしてください。

関連記事:上程とは?「上程された」の意味・上申との違いをわかりやすく解説

株主提案権とは?議題提案権・議案提案権・通知請求の違い

株主総会では、会社側だけでなく、一定の条件を満たす株主も議題や議案について提案できる場合があります。

このような権利を総称して、株主提案権と呼びます。

ただし、株主が会議の目的事項を追加するよう求める権利、議案を提出する権利、議案の要領を他の株主へ通知するよう求める権利は、それぞれ異なるものです。

会社法では、303条、304条、305条などに関連する規定が設けられています。

ここでは、株主提案権の目的や種類、行使するための要件、手続き上の注意点を整理します。

株主提案権はなぜ認められている?制度の目的と注意点

株主提案権は、株主が会社の重要事項について意見や提案を示し、株主総会での審議や意思決定に参加できるようにするための制度です。

株式会社では、経営に関するさまざまな判断を取締役や取締役会が行います。

しかし、株主総会で決定する事項について、会社側から提示された内容だけでなく、株主の提案も検討できることには意味があります。

たとえば、取締役の選任や定款変更などについて、株主が別の候補者や具体案を示すことが考えられます。

株主提案権は、株主の意思を会社の運営に反映させる手段の一つです。

一方、提案の内容や件数に制限がなければ、株主総会の運営に支障が生じる可能性もあります。

そのため、会社法では権利行使の要件や期限、議案数などについて一定のルールが定められています。

また、法令や定款に違反する議案など、提出が認められない場合もあります。

株主提案権を行使する際には、株主の権利を尊重することと、株主総会を適切に運営することの両方を考慮する必要があります。

提案権と議案提出権の意味・権利・請求権を解説

一般的に「提案権」とは、会議で検討してほしい内容や具体案を示すことができる権利を意味します。

ただし、会社法上の株主提案権については、どのような提案を、どの段階で行うかによって区別が必要です。

まず、議題提案権は、株主総会で取り扱う目的事項を追加するよう求める権利です。

会社法303条に定められています。

たとえば、株主が「取締役の選任」を株主総会の目的事項に加えるよう請求する場合が考えられます。

一方、議案提案権は、株主総会の目的事項について、具体的な議案を提出する権利です。

会社法304条に定められています。

さらに、会社法305条には、提出しようとする議案の要領を他の株主へ通知するよう請求する権利が定められています。

権利 主な内容 根拠条文
議題提案権 株主総会の目的事項を追加するよう求める 会社法303条
議案提案権 株主総会の目的事項について具体的な議案を提出する 会社法304条
議案要領通知請求権 議案の要領を他の株主へ通知するよう求める 会社法305条

これらは関連する権利ですが、行使の要件や時期が異なります。

単に「株主は議案を提案できる」と理解するだけでなく、どの権利を行使したいのかを明確にすることが重要です。

議案提案権と議案要領通知請求権はどう違う?

議案提案権と議案要領通知請求権は、どちらも株主が議案を提案することに関係しますが、目的と手続きが異なります。

議案提案権は、株主総会の目的事項について、具体的な議案を提出する権利です。

たとえば、取締役選任が株主総会の目的事項となっている場合、株主が別の候補者を提案することが考えられます。

この権利は会社法304条に規定されています。

一方、議案要領通知請求権は、提出しようとする議案の要領を他の株主に知らせるよう、会社に請求する権利です。

こちらは会社法305条に規定されています。

議案を提出することと、その議案の要領を事前に他の株主へ通知するよう求めることは、同じ手続きではありません。

そのため、議案提案権が認められる場合でも、議案要領通知請求権については、別途要件を確認する必要があります。

特に取締役会設置会社では、議案要領通知請求権を行使するための議決権数や保有期間などの要件があります。

また、議案数についても一定の制限が設けられています。

これらを混同すると、提案自体は可能であっても、希望する形で他の株主に議案を知らせることができない場合があります。

株主総会で株主が提案権を行使するための要件と保有期間

株主提案権を行使するための要件は、会社の機関設計や公開会社かどうかによって異なります。

会社法303条では、株主が一定の事項を株主総会の目的とするよう請求する権利が定められています。

取締役会設置会社の場合、原則として、次のいずれかの議決権数の要件を満たす必要があります。

  • 総株主の議決権の1%以上
  • 300個以上の議決権

これらの要件は、定款によって緩和されている場合があります。

また、公開会社である取締役会設置会社では、原則として6か月前から継続して議決権を保有していることが必要です。

一方、公開会社でない取締役会設置会社では、この6か月の継続保有要件は適用されません。

ただし、議決権数など、その他の要件については確認が必要です。

また、会社法303条に基づく取締役会設置会社での議題追加請求は、原則として株主総会の日の8週間前までに行う必要があります。

これに対し、会社法304条の議案提案権には、303条と同じ議決権数や継続保有期間の要件が一律に設けられているわけではありません。

権利の種類によって条件が異なるため、必要な要件を個別に確認しましょう。

議案の提出・通知に必要な手続きと招集通知への記載

株主が議題の追加や議案要領の通知を求める場合は、会社法や定款に従った手続きを行う必要があります。

特に、提出期限や請求の内容を正確に確認することが重要です。

会社法305条に基づく議案要領通知請求は、原則として株主総会の日の8週間前までに行う必要があります。

ただし、定款でこれより短い期間が定められている場合もあります。

また、取締役会設置会社では、議案要領通知請求の対象となる議案数に制限があります。

原則として10を超える議案については、法定の通知請求が認められない仕組みとなっています。

ただし、取締役などの選任・解任や定款変更などについては、議案数の数え方に特別な規定があります。

そのため、単純に議案の表題数だけで判断するのは適切ではありません。

議案を提出する際は、提案内容や理由、必要な資料を整理し、会社が定める提出方法も確認しましょう。

請求書の宛先、記載事項、提出期限、提出記録なども重要です。

また、株主総会参考書類への記載などについては、会社法施行規則の関連規定も確認する必要があります。

期限直前の提出では、記載漏れや必要書類の不足に対応できない可能性があるため、余裕を持って準備しましょう。

取締役会設置会社における取締役・役員の提案と定款の規定

取締役会設置会社では、取締役会と株主総会の役割が会社法によって定められています。

取締役会は、会社の業務執行に関する重要な意思決定や、取締役の職務執行の監督などを行います。

また、株主総会へ提出する議案の決定や、株主総会の招集に関する事項についても、法令上の権限に注意する必要があります。

取締役が提案した内容であっても、取締役会の決議が必要な事項については、所定の手続きを経る必要があります。

そのため、提案者と決定権限を持つ機関を区別することが大切です。

また、監査役や執行役などの役職によって、権限や職務の範囲は異なります。

会社の機関設計によっても、必要な手続きが変わる場合があります。

実務では、会社法だけでなく、定款、取締役会規程、職務権限規程なども確認しましょう。

提案者、審議機関、最終決定者を整理しておけば、議案の提出や承認手続きにおける混乱を防ぎやすくなります。

問題が起きたときは司法書士・弁護士などの専門家や事務所に相談

株主提案権の行使や株主総会の手続きで問題が生じた場合は、会社法に詳しい専門家へ相談することも検討しましょう。

たとえば、期限内に提出した提案が受理されない場合や、招集通知への記載に疑問がある場合などです。

また、決議の有効性や手続きに争いがある場合には、個別の事情に基づく法的判断が必要になることがあります。

相談する際は、定款、株主総会の招集通知、提案書、提出記録、議事録、会社とのやり取りなどを整理しておくと、状況を説明しやすくなります。

特に、いつ、誰が、どのような内容を提出し、会社がどのように対応したかを時系列でまとめることが重要です。

弁護士や司法書士などの専門家は、それぞれ対応できる業務や専門分野が異なります。

相談内容に適した専門家を選び、必要に応じて費用や対応範囲を事前に確認しましょう。

会社法の手続きは、会社の形態や定款、提案内容によって判断が変わることがあります。

一般的な記事だけで結論を出さず、個別の事情に応じた確認を行うことが大切です。

議事録への記載方法|議題・議案・決議を正確に記録

議事録に記載する議題・審議内容・議案・決議結果と担当者・期限

議事録は、会議で何が話し合われ、どのような結論に至ったのかを記録するものです。

議題と議案を区別して記載することで、単なる報告や意見交換と、正式な決定を混同しにくくなります。

また、会議の後に決定事項を確認したり、担当者が必要な対応を進めたりする際にも役立ちます。

ここでは、議事録に記載する基本的な項目や決議内容の記録方法、テンプレートの活用について解説します。

議事録に記載する議題・議案・審議経過・結論の基本

議事録には、会議で扱った内容と、その結果を分かりやすく記載します。

一般的な社内会議では、会議名、日時、場所、参加者、議題、議案、審議内容、決定事項、担当者、期限などを記録すると便利です。

すべての発言を一言一句残す必要があるとは限りません。

重要なのは、何が検討され、どのような結論になったのかを後から確認できることです。

たとえば、営業会議の議事録は次のように整理できます。

会議名:営業部定例会議

日時:10月15日 10:00〜11:00

議題:第2四半期の営業目標未達の原因について

審議内容:問い合わせ件数の減少と商談成約率の低下について意見交換を行った。

議案:営業支援システムの導入を承認する件

決議結果:提案された営業支援システムの導入を承認した。

担当者:営業部長

対応期限:11月末日

このように、議題、審議内容、議案、決議結果を分けると、会議の流れを確認しやすくなります。

また、報告事項については報告内容と確認事項を、審議事項については提案内容と結論を分けて記載するとよいでしょう。

ただし、株主総会や取締役会などの法定の議事録では、会社法や会社法施行規則で定められた記載事項を満たす必要があります。

一般的な社内会議の議事録を、そのまま法定議事録として使用できるとは限らないため注意しましょう。

決議内容・賛否・議決権の行使結果を記録する方法

議案について決議を行った場合は、何が決定されたのかを明確に記録します。

特に、可決、否決、継続審議などの結論は曖昧にしないことが大切です。

たとえば、「新制度について話し合った」だけでは、制度の導入が承認されたのか分かりません。

「新制度の導入について審議した結果、原案どおり承認した」と記載すれば、決議結果が明確になります。

また、採決方法や賛成・反対・棄権の数、議決権の数などを記録する必要がある場合もあります。

議案を修正して可決した場合は、修正後の内容が分かるように残しましょう。

原案と異なる内容が承認されたにもかかわらず、その変更点が記録されていなければ、後から決定事項を確認しにくくなります。

特に、株主総会や取締役会などでは、法令や会議規則に基づく記載が必要です。

定足数や特別な賛成要件が関係する場合は、決議が適法に成立したか確認できる情報を整理することが重要です。

法定議事録には、会議の種類に応じて記載事項や保存義務が定められているため、会社法などの規定を確認してください。

録音を議事録作成に活用するときの注意点と記録の範囲

会議を録音しておくと、議事録を作成する際に発言内容を確認しやすくなります。

特に、数字や固有名詞、決定事項などを正確に記録するための補助手段として役立ちます。

ただし、録音を行う際には、参加者への事前説明や、データの取り扱いに配慮する必要があります。

録音データには、個人情報や機密情報が含まれる場合があるためです。

録音を行う目的、保存場所、閲覧できる人、保存期間、削除方法などをあらかじめ決めておきましょう。

また、録音データがあるからといって、議事録の作成や確認を省略できるとは限りません。

録音を文字起こしツールへ取り込む場合も、文字起こしの結果が必ず正確になるわけではありません。

特に、人名、日付、金額、決議内容については、担当者が確認することが重要です。

外部サービスを利用する場合は、情報の保存先や利用条件、機密情報の取り扱いについても確認しましょう。

録音はあくまで議事録作成の補助として活用し、最終的な記録の正確性を確保することが大切です。

議事録のテンプレートを使って、会議後の確認・共有を効率化

議事録のテンプレートを用意しておくと、毎回同じ形式で記録できるため、記載漏れを防ぎやすくなります。

一般的な社内会議では、次のような項目を用意すると便利です。

記載項目 記載する内容
会議名 会議の名称
日時 開催日と開始・終了時刻
場所・開催方法 会議室やオンライン会議の情報
参加者 出席者と必要に応じた欠席者
議題 話し合ったテーマ
議案 提案された具体的な内容
審議内容 主な意見や検討経過
決議結果 可決・否決・継続審議など
担当者 決定事項を実行する人
期限 対応期限や次回確認日

会議終了後は、議事録の内容に誤りがないか関係者へ確認しましょう。

特に、決定事項や担当者、期限に間違いがあると、その後の業務に影響する可能性があります。

確認が終わった議事録は、組織で決めた方法に従って共有・保存します。

また、株主総会や取締役会などでは、法令上の記載事項や保存期間が定められています。

一般的なテンプレートを使用する場合は、必要な事項が不足していないか確認しましょう。

まとめ|議題は話し合うテーマ、議案は決定を求める具体的な提案

議題と議案は、どちらも会議に関係する言葉ですが、役割が異なります。

議題は会議で話し合うテーマ、議案はそのテーマについて審議や決定を求める具体的な提案です。

たとえば、「新商品の販売方針について」は議題、「新商品の販売開始日を10月1日とする件」は議案に当たります。

議題と議案の違いを理解しておくと、会議の目的を明確にし、必要な資料や決定事項を整理しやすくなります。

また、会議案内や議事録でも、話し合った内容と正式に決定した内容を区別できます。

一方、株主総会や取締役会などでは、一般的な会議とは異なり、会社法や定款に基づく手続きが必要です。

特に、株主提案権や議案の提出、招集通知、決議方法などについては、適用される規定を個別に確認することが重要です。

会議で用語に迷ったときは、まず「何について話し合うのか」「何を承認・決定するのか」という二つの視点から考えてみましょう。

それぞれの役割に合った言葉を使うことで、参加者の認識をそろえ、分かりやすい会議資料や議事録を作成しやすくなります。

なお、会社法上の手続きや決議要件については、法令改正や会社の定款、個別の事情によって扱いが異なる場合があります。実際に手続きを行う際は、最新の法令と組織の規程を確認してください。

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