テープのりを使っていて、ケースの中でテープがゆるんだり、先端付近にたるみが出たりすると、「どこを回せば元に戻るのだろう」と迷いやすいものです。
テープのりがたるんだときは、まず使用をいったん止め、メーカー・製品名・品番とテープの状態を確認してください。そのうえで、自分が使っている製品に対応したメーカー公式の手順でたるみを取ります。
テープのりは、製品によってコアやリールを回す方向、リフィルを取り外すかどうか、小さいたるみと大きいたるみを分けるかどうかなどが異なります。そのため、別の商品で紹介されている直し方を、そのまま自分の製品へ当てはめるのは避けた方がよいでしょう。
この記事では、最初に確認するポイントから、製品による直し方の違い、絡まりや再発時の確認、自力での対応をやめる目安まで順番に整理します。
テープのりがたるんだら、まず製品と状態を確認する

たるみを見つけても、最初からコアやリールを回すのではなく、先に「どの製品を使っているか」と「どんな状態になっているか」を確認します。
メーカーのサポート情報は製品ごとに分かれていることがあり、同じシリーズ名でも操作が異なる場合があります。最初の確認を省かないことが、自分の製品に合わない方法を使ってしまうのを防ぐポイントです。
メーカー・製品名・品番を確認する
最初に、本体や商品表示を見て、メーカー名・製品名・品番を確認します。
たとえばコクヨのドットライナーは、公式サポートで本体品番やつめ替え用テープの品番から対象製品の情報を確認できるようになっています。代表的な製品以外についても、各商品のユーザーサポートを確認する形です。
つまり、「ドットライナーだからこの方法」「テープのりだからこの方向」と大きなくくりで判断するのではなく、できるだけ自分の品番まで特定してから操作方法を選ぶことが大切です。
単純なたるみか、絡まり・貼り付きがあるかを見る
次に、見える範囲でテープの状態を確認します。
- テープが単純にゆるんでいるだけか
- テープ同士が貼り付いていないか
- ケース内でテープが絡まっていないか
コクヨの一部製品では、作業中にテープ同士が貼り付いたり絡まったりした場合、いったん作業を中断して、絡まりをほどいてから進めるよう案内されています。絡んだ状態のまま無理に巻き取り操作を続けるのではなく、単純なたるみとは分けて考えます。
ここまで確認したら、次のような流れで判断できます。
- 製品名・品番が分かる → その製品の公式たるみ対処を確認する
- 絡まり・貼り付きがある → そのまま巻き続けず、対象製品の案内に従う
- 公式手順で改善する → 通常の使用へ戻る
- 直しても何度も再発する → 本体の交換目安も確認する
- 強い力や公式にない分解が必要になる → 自力対応をやめ、メーカー確認へ切り替える
この時点で内部部品の故障まで自分で判断する必要はありません。まずは外から確認できる製品情報とテープの状態を基準に進めます。
テープのりの直し方は製品によって異なる

テープのりのたるみは、巻き取り側のコアやリールを操作して解消する製品があります。ただし、具体的な操作は製品ごとに確認する必要があります。
「時計回りに回せばよい」など、1つの方法をすべてのテープのりへ当てはめないことが重要です。同じメーカーの商品でも、回す方向やリフィルの扱いが異なる例が確認されています。
小さいたるみと大きいたるみで方法が分かれる製品がある
コクヨの一部製品では、「小さいたるみ」と「大きいたるみ」で公式の対処方法が分かれています。
標準タイプのドットライナーでは、小さいたるみについてコアを回して調整する方法が案内されている一方、大きなたるみではリフィルを取り出して対応する別の手順があります。GLOOのテープのりにも、大きくたるんだ場合と小さくたるんだ場合を分けた案内があります。
ただし、この分け方はすべてのテープのりに共通する規格ではありません。「何cmなら大きなたるみ」といった独自の基準を作るのではなく、自分の製品の公式案内に状態別の区分があるかを確認してください。
コアやリールを回す方向も製品ごとに確認する
回転方向も製品によって異なります。
Stage3で確認したコクヨ製品の例では、巻き取り側のコアを反時計回りに操作する製品がある一方、別の製品では時計回りに操作する案内があります。同じメーカーのテープのりでも、操作方向が一律ではありません。
トンボ鉛筆のピットパワーCやピットリトライC、ピットタックCなども、たるんだ場合につめ替えテープを取り出し、商品ごとに示された方向へコアを回して巻き取る方法が案内されています。
このため、ネット上で別製品の操作写真を見つけても、自分の品番と一致しなければ、その方向をそのまま使うのは避けます。対象製品の公式図や説明に示された方向を基準にしてください。
詰め替え直後は装着時の手順も確認する
たるみが「使っている途中」ではなく、「新しいリフィルへ交換した直後」に出ている場合は、装着時の手順も確認します。
たとえばトンボ鉛筆のピットエアーでは、新しいつめ替えテープにたるみがある場合、リールを指定方向へ回してたるみを巻き取ってから本体へセットする方法が案内されています。
これはピットエアーで確認された手順であり、すべての詰め替え式テープのりに共通する方法ではありません。詰め替え直後なら、自分の製品に「装着前のたるみ取り」が指定されていないか確認する、という判断に使います。
直してもたるむ・うまく使えないときの確認

公式手順で一度たるみを取っても、またすぐにたるんだり、正常に使えなかったりする場合は、同じ巻き取り操作だけを繰り返さず、状態を切り分けます。
テープが絡んでいる場合は作業をいったん止める
テープ同士が貼り付いている、ケース内で絡んでいるなど、単純なゆるみではない状態なら、そのまま強く巻き取るのは避けます。
コクヨの確認済み対象製品では、作業中にテープ同士が貼り付いたり絡まったりした場合、作業を中断してほどいてから進めるよう案内されています。
ただし、具体的にどこまで取り外してよいかは製品ごとに異なります。絡まりが見えていても、メーカーが案内していない部分まで分解するのではなく、対象品番の公式手順の範囲で対応します。
何度もたるむ場合は本体の交換目安を確認する
たるみを取り直しても何度も症状が出る場合は、本体の使用状況も確認します。
コクヨの複数のドットライナーでは、本体の摩耗や消耗によってたるみが出やすくなる場合があるとして、本体の交換目安が案内されています。また、トンボ鉛筆の確認済み製品にも、本体交換の目安があります。
ここで注意したいのが、交換目安は全製品共通ではないことです。確認済みの製品には、つめ替え用テープ約10個分を目安とするものがありますが、コクヨのドットライナーロング50では約20個分という別の目安が示されています。
そのため、「10個使ったから故障」「10個までは交換不要」とは判断できません。再発している場合は、自分の製品に本体交換目安が設定されているかを確認する材料として使います。
たるみを直しても出ない場合は別の不具合案内を確認する
たるみを取ったのにテープが正常に出てこない場合は、「まだたるんでいる」と決めつけて同じ操作を繰り返さないようにします。
コクヨの一部製品では、「テープがうまく出てこない場合」と「大きなたるみがある場合」を分けて確認する案内があります。テープの状態によって、たるみを取る対応ではなく、新しいテープへの交換など別の案内へ進む製品もあります。
この記事では「テープが出てこない原因全般」までは扱いません。たるみを解消しても正常に使えない場合は、対象製品の「出てこない」「正常に使えない」といった別のトラブル案内へ切り替えるところまでを判断基準とします。
無理に直さない|自力対応をやめる目安

テープのりは自分でたるみを調整できる製品がありますが、どこまでも自力で修理することを前提にする必要はありません。
公式手順で改善しない、強い力が必要、絡まりが解消できない、公式にない分解が必要になる場合は、自力対応をいったんやめます。
特にコクヨは、ドットライナーQ&Aで、けがや故障の原因になるため分解しないよう案内しています。公式に説明されているカバーの開閉やリフィルの取り外しと、内部機構まで分解することは分けて考えてください。
自力対応をやめる目安は、次のとおりです。
- 対象製品の公式手順でたるみを取っても改善しない
- 操作するために強い力を加える必要がある
- 絡まりや貼り付きを公式手順の範囲で解消できない
- メーカーが案内していない分解が必要になる
- 本体内部の摩耗や故障を自分で判断しなければ先へ進めない
これらに当てはまる場合は、同じ操作を繰り返すよりも、製品の公式サポートやメーカーの問い合わせ窓口へ切り替える方が適切です。
自分のテープのりに合う公式手順を確認する方法

テープのりの具体的なたるみ取りは、最終的には自分が使っている製品の公式情報で確認します。
確認するときは、メーカー名だけでなく、できるだけ製品名・本体品番・つめ替え用テープの品番まで照合してください。
コクヨのドットライナーは、本体品番やつめ替え用テープの品番からユーザーサポートを確認できます。トンボ鉛筆も、商品ページや商品Q&Aで対象商品の使い方やトラブル時の案内を確認できます。
確認する順番は、次のようにすると迷いにくくなります。
- 本体や商品表示からメーカー・製品名・品番を確認する
- メーカー公式の商品ページやサポートページで同じ品番を探す
- 「たるみ」「テープが出ない」など、自分の状態に合う案内を確認する
- 対象製品に指定された巻き取り方向やリフィルの扱いに従う
- 公式手順でも改善しない場合は、メーカーの問い合わせ窓口へ切り替える
製品の品番が分からない、公式ページに自分の製品が見つからない、案内どおりに対応しても直らない場合も、自己流の分解へ進む必要はありません。メーカーへ製品を特定するための情報を確認し、対応方法を相談する選択肢があります。
テープのりのたるみは、製品によって直し方が異なるからこそ、「どの方向へ回すか」を先に決めるのではなく、まず自分の製品を特定することが重要です。製品別の公式手順で対応し、それでも改善しない場合は無理に触り続けず、メーカー確認へ切り替えてください。
