務める・勤める・努めるの違いは?意味と使い分けを例文で解説

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会社で働く場面、司会を務める場面、目標に向かって努力する場面を思い浮かべながら、「務める・勤める・努める」の使い分けを考える女性 身近な疑問

「会社につとめる」「司会をつとめる」「改善につとめる」と書くとき、どの漢字を選べばよいのか迷うことがありますよね。

同じ「つとめる」と読みますが、一般的には、会社や職場で働くなら「勤める」、役割を担当するなら「務める」、目標に向かって努力するなら「努める」と使い分けます。

この記事では、務める・勤める・努めるの違いを早見表と例文で整理します。履歴書やビジネスメールで迷ったときの判断方法も紹介するので、自分の文章に合う漢字を確認してみてください。

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務める・勤める・努めるの違いを早見表で確認

オフィスで働く女性、司会を務める女性、資料を見ながら改善に取り組む女性を横に並べて、「勤める・務める・努める」の違いを表したイラスト

3つの「つとめる」は、次のように整理すると違いが分かりやすくなります。

表記 主な意味 判断用の言い換え 代表例
勤める 会社や職場に所属して働く 勤務する 会社に勤める
務める 役割や任務を担当する 担当する 司会を務める
努める 目標に向かって力を尽くす 努力する 問題の解決に努める

まずは「勤務」「役割」「努力」のどれを表しているのか考えると、自分の文章に合う漢字を選びやすくなります。

勤めるは会社や職場で働くときに使う

「勤める」は、会社、店、学校、病院などの組織や職場に所属して働くことを表します。

「勤務する」と言い換えても意味が通じる場面では、「勤める」を使うのが基本です。

  • 私は市内の会社に勤めています。
  • 姉は病院に勤めています。
  • 父は同じ会社に30年間勤めました。
  • 駅前の店に勤めることになりました。

「会社で働く」という所属先や勤務先を伝えたいときは、「勤める」が自然です。

務めるは役割や任務を担当するときに使う

「務める」は、司会、委員長、役員、責任者など、決められた役割や任務を担当することを表します。

「担当する」「役割を果たす」と言い換えられる場面では、「務める」が適しています。

  • 結婚式の司会を務める。
  • 自治会の会長を務める。
  • 新しいプロジェクトの責任者を務める。
  • 舞台で主役を務める。

職場に関する文章でも、勤務先ではなく役職や担当を表す場合は「務める」を使います。

努めるは目標に向かって努力するときに使う

「努める」は、目標を達成するために力を尽くしたり、よりよい状態を目指して努力したりすることを表します。

「努力する」「力を尽くす」と言い換えられる場合は、「努める」を使うのが基本です。

  • サービスの改善に努めます。
  • 事故の再発防止に努める。
  • 分かりやすい説明に努めます。
  • 健康の維持に努める。

ビジネスメールや案内文では、「今後も品質向上に努めます」のように、今後の取り組みを伝える表現としてよく使われます。

「つとめる」は言い換えると判断しやすい

会社の建物と社員証、司会用マイクと役員席、目標とチェックリストを思い浮かべながら、「つとめる」の漢字を考える女性

どの漢字を使うか迷ったときは、文章中の「つとめる」を別の言葉に置き換えてみましょう。

「勤務する」「担当する」「努力する」のどれに置き換えられるかを考えると、使い分けやすくなります。

「勤務する」に言い換えられるなら勤める

所属する会社や職場で働くことを表しているなら、「勤める」を選びます。

  • 銀行につとめる→銀行に勤務する→銀行に勤める
  • 飲食店につとめる→飲食店に勤務する→飲食店に勤める

「どこで働いているか」を伝える文章かどうかが判断のポイントです。

「担当する」に言い換えられるなら務める

役職、任務、係などを担当することを表しているなら、「務める」を選びます。

  • 議長をつとめる→議長を担当する→議長を務める
  • 案内役をつとめる→案内役を担当する→案内役を務める

「何の役割を受け持っているか」を伝える文章では、「務める」が自然です。

「努力する」に言い換えられるなら努める

目標に向かって取り組むことや、改善のために力を尽くすことを表しているなら、「努める」を選びます。

  • 問題の解決につとめる→問題の解決に努力する→問題の解決に努める
  • 丁寧な対応につとめる→丁寧な対応を心掛ける→丁寧な対応に努める

「何を目指して取り組むのか」を表す文章では、「努める」を使います。

務める・勤める・努めるを場面別に使い分ける

会社のデスクで働く女性、会議の進行役を務める女性、サービス改善の資料を見直す女性を並べて、「勤める・務める・努める」の使い分けを表したイラスト

基本的な意味が分かっても、実際の文章では判断に迷うことがあります。ここでは、日常や仕事で使うことが多い場面に分けて確認します。

会社や店で働く場合は「勤める」

勤務先や所属先について書く場合は「勤める」を使います。

  • 私は食品会社に勤めています。
  • 以前は駅前の書店に勤めていました。
  • 母は長年、地域の病院に勤めています。

勤務先の名前を伝える文章では、「勤務する」に置き換えられるか確認してみましょう。

司会・役員・店長などの役割には「務める」

司会、会長、役員、店長など、その人が担当する役割を表す場合は「務める」を使います。

  • 当日は私が司会を務めます。
  • 今年度の委員長を務めることになりました。
  • 新店舗の店長を務めています。

「どこで働くか」ではなく、「どの役割を担当するか」に重点がある文章です。

改善や再発防止に取り組む場合は「努める」

会社の案内、謝罪文、ビジネスメールなどで、今後の取り組みを伝える場合は「努める」を使います。

  • 今後は再発防止に努めてまいります。
  • よりよいサービスの提供に努めます。
  • 正確で分かりやすい情報発信に努めます。

努力や取り組みの方向を表すため、「努力する」に置き換えると判断できます。

「店長として勤める」と「店長を務める」の違い

「店長」は、勤めると務めるの両方が使われる可能性があるため、特に迷いやすい言葉です。

  • この店に店長として勤めています。
  • この店の店長を務めています。

1つ目は「この店で働いている」という勤務状態に重点があります。2つ目は「店長という役割を担当している」という意味です。

同じ職場の話でも、所属先を表すなら「勤める」、担当する役割を表すなら「務める」と考えると分かりやすいでしょう。

3語を一つの文章で使い分けると、次のようになります。

「私はこの会社に勤めながら、社内委員会の委員長を務め、職場環境の改善に努めています。」

会社への所属、担当する役割、改善への努力が、それぞれ異なる漢字で表されています。

履歴書やビジネスメールで使うときのポイント

履歴書やビジネスメールを確認しながら、勤務先・役割・今後の努力に合う「つとめる」の漢字を考える女性

履歴書や仕事の文章では、漢字を無理に使うより、伝えたい意味が明確になる表現を選ぶことが大切です。

勤務先について書くなら「勤める」

会社や店舗で働いた経験について書く場合は、「勤める」を使えます。

  • 大学卒業後、販売会社に勤めました。
  • 前職では地域の医療機関に勤めていました。

履歴書では、「入社」「勤務」「在職」などの表現を使った方が簡潔になる場合もあります。

  • 株式会社〇〇に入社
  • 販売部門に5年間勤務

文章全体に合わせて、自然で分かりやすい表現を選びましょう。

担当した役職について書くなら「務める」

過去に担当した役職や役割を伝える場合は、「務める」を使います。

  • 前職では店舗責任者を務めました。
  • プロジェクトリーダーを3年間務めました。

役割だけでなく、何を担当したのかを具体的に添えると、内容がより伝わりやすくなります。

今後の取り組みを伝えるなら「努める」

ビジネスメールや案内文で、今後どのように取り組むかを伝える場合は「努める」が適しています。

  • 今後も丁寧な対応に努めてまいります。
  • 皆さまに安心してご利用いただける環境づくりに努めます。

ただし、「努めます」を何度も使うと文章が硬くなることがあります。「取り組みます」「心掛けます」などに言い換えてもよいでしょう。

迷う場合は別の言葉に言い換える

履歴書やメールで漢字に迷った場合は、無理に「つとめる」を使う必要はありません。

  • 会社に勤める→会社で働く、会社に勤務する
  • 責任者を務める→責任者を担当する
  • 改善に努める→改善に取り組む、改善を心掛ける

言い換えることで、文章の意味がより明確になる場合もあります。

会社や提出先に表記の決まりがある場合は、そのルールに合わせてください。

職場で迷いやすい言葉には、「異動」と「移動」もあります。部署や勤務先が変わる場面での違いは、異動と移動の違いを解説した記事で確認できます。

退職時に職場へ送る文章を整えたい場合は、自分が退職するときのお礼メッセージ文例も参考にしてください。

務める・勤める・努めるについてよくある質問

会社、司会、店長、改善、ひらがな表記の場面を思い浮かべながら、「つとめる」の使い分けに関する疑問を整理する女性

会社につとめる場合はどの漢字ですか?

会社や職場に所属して働く場合は、一般的に「会社に勤める」と書きます。「会社に勤務する」と言い換えられるためです。

司会をつとめる場合はどの漢字ですか?

司会という役割を担当するため、「司会を務める」と書きます。議長、案内役、委員長なども、役割を表す場合は「務める」が基本です。

店長をつとめる場合はどの漢字ですか?

店長という役割を担当する意味なら、「店長を務める」と書きます。一方、「その店で店長として働いている」という勤務状態に重点を置く場合は、「店長として勤める」と表現できます。

改善につとめる場合はどの漢字ですか?

改善のために努力するという意味なので、「改善に努める」と書きます。「再発防止に努める」「品質向上に努める」なども同じ使い方です。

迷った場合はひらがなで書いてもよいですか?

文章の雰囲気や対象読者によっては、ひらがなで「つとめる」と書くこともできます。ただし、3語の意味を明確に分けたい文章では、漢字を使った方が意図を伝えやすいでしょう。

迷ったまま使うより、「勤務する」「担当する」「努力する」など、意味がはっきりする言葉に置き換える方法もあります。

まとめ

務める・勤める・努めるは、同じ「つとめる」と読みますが、表している意味が異なります。

  • 勤める:会社や職場に所属して働く
  • 務める:役割や任務を担当する
  • 努める:目標に向かって努力する

迷ったときは、「勤務する」「担当する」「努力する」のどれに言い換えられるか確認するのがポイントです。

会社に勤め、役割を務め、改善に努めるというように、同じ仕事の場面でも伝えたい意味によって漢字が変わります。文章全体を読み直し、何を表したいのかに合う漢字を選びましょう。

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