「wt%という表記を見かけたけれど、何を表しているのかわからない」
「普通の%やvol%、ppmとは何が違うの?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
wt%は、全体の重さに対して、ある成分がどれくらい含まれているかを表す割合です。基本の計算式は、次のとおりです。
wt%=成分の重さ÷全体の重さ×100
たとえば、全体で100gある液体の中に塩が5g含まれていれば、塩の濃度は5wt%です。
この記事では、wt%の意味や読み方、計算方法、希釈の仕方、ppmやvol%との違いまで、初心者にもわかりやすく解説します。
wt%(重量パーセント)とは?
wt%の意味を簡単にいうと
wt%とは、全体の質量に対する特定の成分の質量割合を、百分率で表したものです。
簡単にいうと、「全体の重さのうち、その成分が何%を占めているか」を示します。
たとえば、100gの食塩水に食塩が5g含まれている場合、食塩の濃度は5wt%です。
反対に、水100gへ食塩5gを加えた場合は、完成後の全体量が105gになるため、5wt%ではありません。
計算すると、次のようになります。
5÷105×100=約4.76wt%
wt%を計算するときは、分母に「水の重さ」ではなく、成分と水を合わせた完成後の全体量を使う点が重要です。
wt%の読み方は「ウェイトパーセント」
wt%は、一般的に「ウェイトパーセント」と読みます。
日本語では、次のような表現も使われます。
- 重量パーセント
- 質量パーセント
- 重量百分率
- 質量百分率
日常的には「重量パーセント」と呼ばれることが多いですが、理科や化学では「質量パーセント濃度」という表現もよく使われます。
wtはweightの略
wtは、英語の「weight」を省略した表記です。
そのため、wt%は直訳すると「重さによるパーセント」という意味になります。
ただし、科学的には「重量」と「質量」は厳密には異なる概念です。一般的な製品表示や実務ではwt%という表記が広く使われていますが、学校教育や化学分野では「質量パーセント」と説明されることもあります。
5wt%は全体100g中に成分5gという意味
5wt%とは、全体の質量に対して成分が5%含まれている状態です。
全体が100gなら、成分量は5gです。
全体が200gなら、成分量は10gになります。
200×0.05=10g
このように、wt%は「全体100g中に成分が何gあるか」と考えると、イメージしやすくなります。
wt%と普通の「%」は何が違う?
普通の%は基準が省略されていることがある
%は、全体を100としたときの割合を示す記号です。
ただし、「10%」とだけ書かれている場合、何を基準にした割合なのかは、その表示だけでは判断できないことがあります。
割合の基準には、主に次のようなものがあります。
- 重さ
- 体積
- 物質量
- 個数
wt%は、このうち「重さ」を基準にしていることを明確にした表記です。
wt%は質量を基準にした割合
wt%では、成分と全体の両方をgやkgなどの質量で比較します。
たとえば、全体200gの液体に成分が20g含まれている場合は、次のように計算します。
20÷200×100=10wt%
分子と分母の単位は、どちらも同じ質量単位でそろえる必要があります。
20g÷200gでも、0.02kg÷0.2kgでも、答えは同じ10wt%です。
vol%・mol%とは基準が異なる
vol%は体積を基準にした割合です。
mol%は物質量、つまりモル数を基準にした割合です。
同じ10%でも、10wt%、10vol%、10mol%では意味が異なります。
そのため、濃度を正しく読み取るには、%の前後に付いている表記を確認することが大切です。
表示を見るときは何を基準にした%か確認する
食品、化粧品、洗剤、薬品、工業材料などでは、さまざまな%表記が使われます。
ただし、表示されている%が必ずwt%とは限りません。
商品ラベルや仕様書を見るときは、次のような表記を確認しましょう。
- wt%
- w/w%
- vol%
- v/v%
- mol%
- ppm
- g/100mL
- g/L
基準がわからない場合は、製品の説明書やメーカーの仕様を確認する必要があります。
wt%の計算方法

wt%の基本計算式
wt%を求める基本式は、次のとおりです。
wt%=成分の重さ÷全体の重さ×100
ここでいう全体の重さは、成分と溶媒をすべて合わせた完成後の重さです。
たとえば、塩3gと水97gを混ぜた場合、全体量は100gです。
3÷100×100=3wt%
成分量からwt%を求める例
合計300gの液体に、ある成分が12g含まれているとします。
12÷300×100=4wt%
したがって、この液体の濃度は4wt%です。
wt%から成分量を求める方法
全体量とwt%がわかっている場合は、次の式で成分量を求められます。
成分の重さ=全体の重さ×wt%÷100
たとえば、3wt%の液体を200g作る場合は、次のように計算します。
200×3÷100=6g
必要な成分は6gです。
残りの194gを水などの溶媒にすれば、全体で200gの3wt%溶液になります。
wt%と成分量から全体量を逆算する方法
成分量とwt%がわかっている場合は、全体量を逆算できます。
全体の重さ=成分の重さ÷wt%×100
たとえば、成分8gを使って4wt%の液体を作る場合は、次のようになります。
8÷4×100=200g
完成後の全体量は200gです。
計算で間違えやすいポイント
wt%の計算で特に多い間違いは、分母に水だけの重さを使ってしまうことです。
たとえば、水100gに塩10gを加えた場合、全体量は110gになります。
10÷110×100=約9.09wt%
10wt%ではありません。
また、gとmLをそのまま同じものとして扱うのも注意が必要です。水に近い液体では数値が似ることがありますが、物質によって密度が異なるため、一般的にはgとmLは同じではありません。
wt%の計算例
水100gに塩5gを加えた場合

水100gに塩5gを加えると、全体量は105gになります。
5÷105×100=約4.76wt%
この例は、「水100gに対して塩5gだから5%」と間違えやすい計算です。
wt%では、必ず完成後の全体量を分母にします。
3wt%の液を200g作る場合
成分量は次のように求めます。
200×0.03=6g
必要な成分は6gです。
溶媒の量は、次のようになります。
200-6=194g
したがって、成分6gと溶媒194gを合わせれば、200gの3wt%溶液になります。
成分8gで4wt%の液を作る場合
全体量は次のように求めます。
8÷0.04=200g
完成後の全体量は200gです。
すでに成分が8gあるため、必要な溶媒は次のようになります。
200-8=192g
合計300g中に成分12gがある場合
12÷300×100=4wt%
したがって、濃度は4wt%です。
仕上がり量と追加量の違いに注意
「150gのローションを5wt%にする」と、「150gのローションに成分を5%分追加する」では意味が異なります。
完成後の全体量を150gにしたい場合、成分量は次のとおりです。
150×0.05=7.5g
この場合、成分7.5gと、それ以外の材料142.5gを合わせます。
一方、すでにあるローション150gへ成分7.5gを追加すると、完成後の全体量は157.5gです。
7.5÷157.5×100=約4.76wt%
目的の濃度を正しく作るには、「完成後の全体量」なのか「現在ある液体への追加量」なのかを確認しましょう。
wt%の希釈計算|濃い液を水で薄める方法

希釈しても成分の重さは変わらない
濃い溶液へ水を加えて薄めることを、希釈といいます。
希釈では水の量が増えますが、もともと含まれていた成分の重さは変わりません。
そのため、最初に成分量を求めてから、目標濃度になる全体量を計算します。
10wt%の液を5wt%に薄める計算例
10wt%の液体が100gあるとします。
含まれている成分量は、次のとおりです。
100×0.10=10g
この10gの成分を5wt%にするには、完成後の全体量を次のように計算します。
10÷0.05=200g
完成後の全体量は200gです。
もとの液体は100gなので、加える水の量は次のようになります。
200-100=100g
したがって、10wt%の液体100gへ水100gを加えると、5wt%になります。
加える水の量を求める方法
希釈で加える水の量は、次の手順で求められます。
- 元の溶液に含まれる成分量を求める
- 目標濃度での完成後の全体量を求める
- 完成後の全体量から元の溶液量を引く
計算式で表すと、次のようになります。
成分量=元の溶液量×元の濃度
完成後の全体量=成分量÷目標濃度
加える水の量=完成後の全体量-元の溶液量
濃度は、計算時に10%なら0.10、5%なら0.05として扱います。
異なる濃度の液体を混ぜる場合
濃度の異なる液体を混ぜる場合は、それぞれに含まれる成分量を求めて合計します。
たとえば、10wt%の液体100gと、5wt%の液体100gを混ぜる場合を考えます。
10wt%の液体に含まれる成分は、次のとおりです。
100×0.10=10g
5wt%の液体に含まれる成分は、次のとおりです。
100×0.05=5g
成分量の合計は15g、全体量は200gです。
15÷200×100=7.5wt%
したがって、混合後の濃度は7.5wt%です。
wt%・vol%・mol%・ppmの違い

濃度表示の比較表
| 表記 | 基準 | 意味 | 主な使用例 |
|---|---|---|---|
| wt% | 質量 | 全体の質量に対する成分の質量割合 | 材料配合、溶液、工業製品 |
| vol% | 体積 | 全体の体積に対する成分の体積割合 | 液体や気体の混合物 |
| mol% | 物質量 | 全体のモル数に対する成分のモル数割合 | 化学反応、材料科学 |
| ppm | 100万分率 | 全体に対する100万分の1の割合 | 微量成分、水質、大気、工業管理 |
濃度表示は、それぞれ何を基準にしているかが異なります。
wt%とvol%の違い
wt%は重さを基準にし、vol%は体積を基準にします。
たとえば、10wt%は全体100g中に成分が10gあることを示します。
一方、10vol%は全体100mL中に成分が10mLあることを示します。
物質によって密度が異なるため、10wt%と10vol%は通常、同じ濃度を意味しません。
wt%とmol%の違い
mol%は、物質の重さではなくモル数を基準にした割合です。
同じ重さでも、物質によって分子量が異なるため、モル数は変わります。
化学反応では粒子の数の比率が重要になるため、mol%が使われることがあります。
wt%とmol/Lの違い
wt%は、全体の質量に対する成分の質量割合です。
mol/Lは、溶液1L中に物質が何mol含まれているかを表します。
両者は基準が異なるため、直接同じものとして扱うことはできません。
wt%からmol/Lへ換算するには、物質の分子量や溶液の密度などが必要です。
wt%とppmの違い
wt%は100分率で、ppmは100万分率です。
wt%は比較的多く含まれる成分に使いやすく、ppmはごく少量の成分を表すときに便利です。
ただし、ppmにも質量基準や体積基準などがあるため、換算するときは基準をそろえる必要があります。
wt%とppmを換算する方法
1wt%は10,000ppm
同じ質量基準で考える場合、1wt%は10,000ppmです。
1%は100分の1です。
これを100万分率に直すと、次のようになります。
1÷100×1,000,000=10,000ppm
wt%からppmへの換算式
質量基準同士で換算する場合は、次の式を使います。
ppm=wt%×10,000
たとえば、0.5wt%の場合は次のとおりです。
0.5×10,000=5,000ppm
0.1wt%・0.01wt%の換算例
0.1wt%は、次のようになります。
0.1×10,000=1,000ppm
0.01wt%は、次のとおりです。
0.01×10,000=100ppm
反対に、ppmからwt%へ換算する場合は、10,000で割ります。
wt%=ppm÷10,000
ppmの基準を確認する必要がある
ppmは、使われる分野によって基準が異なる場合があります。
質量比のppm、体積比のppm、液体中のmg/Lなどが、同じようにppmと表現されることもあります。
そのため、wt%と換算するときは、両方が同じ質量基準であることを確認しましょう。
wt%とvol%を変換するには密度が必要
wt%とvol%は単純には変換できない
wt%は質量の割合、vol%は体積の割合です。
質量と体積を結び付けるには、密度が必要です。
密度は、次の式で表されます。
密度=質量÷体積
そのため、wt%とvol%を変換するときは、成分や溶液の密度を使って質量と体積を換算します。
密度によって数値が変わる
同じ10gでも、物質の密度によって体積は異なります。
水に近い密度の液体なら10gは約10mLですが、密度の小さい液体や大きい液体では体積が変わります。
したがって、10wt%をそのまま10vol%と考えることはできません。
温度条件も確認する
液体の体積や密度は、温度によって変化します。
そのため、正確に換算する場合は、密度がどの温度条件で測定されたものかも確認する必要があります。
特に実験や品質管理では、測定温度をそろえることが重要です。
密度が不明なら正確な換算はできない
wt%からvol%へ正確に換算するには、少なくとも成分と溶液の密度に関する情報が必要です。
濃度によって溶液の密度が変化することもあるため、単純に成分の密度だけを掛ければよいとは限りません。
密度がわからない場合は、正確な換算はできないと考えましょう。
wt%のメリットとデメリット
メリット|質量を測るだけで計算できる
wt%は、電子天秤などで重さを測れば計算できます。
体積を正確に量るためのメスフラスコやメスシリンダーがなくても、質量を測定できれば調製しやすい点がメリットです。
粉体、液体、ペースト状の材料など、さまざまな状態の成分に使えます。
メリット|温度や圧力の影響を受けにくい
体積は温度や圧力によって変化することがあります。
一方、質量は通常の測定環境では大きく変化しません。
そのため、wt%は温度変化の影響を比較的受けにくく、安定した配合管理に向いています。
デメリット|体積を直接把握できない
wt%からは、完成後の体積が直接わかりません。
たとえば、100gの液体が何mLになるかは、密度によって異なります。
容量を基準に扱いたい場合は、vol%やg/Lなど、別の表示のほうが適していることがあります。
wt%が向いている場面
wt%は、次のような場面に向いています。
- 材料を天秤で量って配合するとき
- 粉末や液体を質量で管理するとき
- 温度による体積変化を避けたいとき
- 製造工程で配合比率を一定に保ちたいとき
ただし、製品や分野によって使用する濃度表示は異なります。
加熱・蒸発・吸湿でwt%はどう変わる?
温度が変わるだけなら基本的にwt%は変わらない
密閉された容器内で、成分も溶媒も失われないまま温度だけが変化した場合、質量割合は基本的に変わりません。
体積が膨張または収縮しても、成分と全体の質量が同じならwt%は同じです。
水が蒸発するとwt%は高くなる
水などの溶媒が蒸発すると、全体量が減ります。
成分が蒸発せずに残っていれば、全体に占める成分の割合は高くなります。
たとえば、5gの塩を含む100gの食塩水から水が10g蒸発すると、全体量は90gになります。
5÷90×100=約5.56wt%
蒸発前の5wt%から、約5.56wt%へ濃度が上がります。
成分が吸湿すると計算値がずれる
粉末が空気中の水分を吸収すると、量った重さの中に水分が含まれることがあります。
その場合、純粋な成分量として計算した値と、実際の成分量にずれが生じる可能性があります。
吸湿しやすい物質を扱うときは、保管状態や測定時間に注意が必要です。
測定時は密閉・風袋引き・保存状態に注意する
正確に調製するためには、次の点を確認しましょう。
- 容器の風袋引きを行う
- 蒸発しやすい液体は素早く量る
- 吸湿しやすい粉末は密閉して保管する
- 材料をこぼさない
- 使用する天秤の測定範囲と精度を確認する
wt%の測り方と調製手順
必要な道具
wt%の溶液や混合物を作るときは、主に次の道具を使います。
- 電子天秤
- 容器
- スプーンやヘラ
- 攪拌棒
- 記録用紙
- 必要に応じて保護具
求める精度に応じて、適切な最小表示の天秤を選びましょう。
容器の風袋引きをする
最初に、空の容器を天秤へ載せます。
その状態で表示を0gにする操作が風袋引きです。
風袋引きを行うことで、容器の重さを除き、中身だけの重さを測れます。
成分と溶媒を量る
目的の濃度に必要な成分量を計算し、天秤で量ります。
次に、溶媒を加えます。
完成後の全体量を決めている場合は、「溶媒を何g加えるか」をあらかじめ計算しておくと正確です。
全体量を確認して計算する
すべての材料を入れたら、完成後の全体量を確認します。
成分量と全体量を使って、実際のwt%を計算します。
wt%=成分の重さ÷完成後の全体の重さ×100
安全に扱うための注意点
食品以外の薬品や工業材料を扱う場合は、濃度計算だけでなく安全管理も必要です。
保護手袋や保護眼鏡を使用し、製品の安全データや取扱説明書を確認しましょう。
また、濃度計、糖度計、塩分計などは、すべての成分のwt%を直接測れるわけではありません。測定原理や対象物質が用途に合っているか確認することが大切です。
wt%が使われる主な分野
学校の理科・化学実験
学校の理科や化学では、質量パーセント濃度としてwt%の考え方を学びます。
食塩水の濃度計算や、溶液の調製、希釈などで使われます。
「溶質の質量÷溶液の質量×100」という基本式は、濃度計算の基礎です。
食品・飲料
食品や飲料の製造では、原材料の配合を質量で管理することがあります。
ただし、商品に表示されている%が必ずwt%とは限りません。
果汁、アルコール分、栄養成分などは、それぞれ異なる表示基準が使われる場合があるため、表示内容を確認する必要があります。
化粧品・洗剤
化粧品や洗剤では、原料の配合量を質量比で管理する場合があります。
クリーム、ジェル、粉末洗剤、液体洗剤など、体積で量りにくい材料にも質量基準は便利です。
ただし、市販品の成分表示から、各成分のwt%が必ずわかるとは限りません。
医薬品・工業製品
医薬品、塗料、接着剤、金属加工液、樹脂、洗浄液などでも、質量比による配合管理が使われます。
ただし、医薬品や医療用溶液の濃度表記には、w/v%、mol/L、mg/mLなどが使われる場合もあります。
「0.9%」などの数字だけを見てwt%と判断せず、必ず単位や表示基準を確認しましょう。
wt%でよくある質問
wt%は単位ですか?
wt%は、質量の割合を表す濃度表記です。
%そのものは100分率を表す記号で、wtは質量基準であることを示しています。
gやkgのような単独の質量単位とは性質が異なります。
w/w%やmass%と同じですか?
w/w%は「weight per weight percent」を表し、一般的には質量に対する質量の割合を意味します。
mass%も質量百分率を表す表記です。
用途や文書によって表記方法が異なるため、仕様書に定義がある場合は、その定義を優先しましょう。
gとmLは同じものとして計算できますか?
一般的には同じものとして計算できません。
gは質量、mLは体積です。
水は条件によって1mLが約1gと近い値になりますが、油、アルコール、濃い溶液などでは密度が異なります。
正確な換算には密度が必要です。
温度が変わるとwt%も変わりますか?
成分や溶媒が失われず、質量が変わらない場合は、温度が変化してもwt%は基本的に変わりません。
ただし、加熱によって水が蒸発した場合や、揮発性の成分が失われた場合は、濃度が変わります。
0.1wt%は何ppmですか?
同じ質量基準で換算する場合、0.1wt%は1,000ppmです。
0.1×10,000=1,000ppm
水100gに塩10gを入れると10wt%ですか?
いいえ。完成後の全体量は110gなので、約9.09wt%です。
10÷110×100=約9.09wt%
10wt%の食塩水を110g作りたい場合は、塩11gと水99gを合わせます。
wt%を覚えるコツ
「全体100g中に成分が何gか」で考える
wt%は、「全体が100gなら成分は何gか」と考えると理解しやすくなります。
1wt%なら1g、5wt%なら5g、20wt%なら20gです。
全体が100g以外の場合は、その割合を掛けて成分量を求めます。
分母は必ず完成後の全体量にする
wt%計算で最も重要なのは、分母に完成後の全体量を使うことです。
水の重さだけではなく、成分と水を合わせた重さを使います。
「水100gに塩5g」なら、分母は100gではなく105gです。
重さと体積を混同しない
wt%は重さの割合です。
mLやLなどの体積を使う場合は、密度を確認しなければ質量へ換算できません。
「wt%ではg同士を比べる」と覚えておくと、計算ミスを防ぎやすくなります。
まとめ|wt%は全体の重さに対する成分の割合
wt%は、全体の質量に対して、ある成分がどれくらい含まれているかを表す割合です。
基本の計算式は、次のとおりです。
wt%=成分の重さ÷全体の重さ×100
計算するときは、成分と溶媒を合わせた完成後の全体量を分母にします。
また、普通の%、vol%、mol%、ppmは、それぞれ基準が異なります。単位や表示基準を確認し、重さと体積を混同しないことが大切です。
希釈するときは、もとの成分量が変わらないことを利用して計算できます。ppmへの換算やvol%への変換では、質量基準か体積基準か、密度がわかっているかも確認しましょう。
まずは、「全体100gのうち、成分が何g含まれているか」と考えることから始めると、wt%を理解しやすくなります。

