料理やお菓子作りをしていると、「1ミリリットルって何グラムだろう?」と迷うことってありますよね。
水なら1ml=1gと覚えていても、牛乳や油、小麦粉など、食材によって重さが違うので戸惑ってしまう方も多いはず。
この記事では、水・牛乳・粉もの・調味料など、身近な食材ごとのmlとgの換算方法をわかりやすく解説しています。
さらに、早見表や便利な計量グッズ・キッチンで使える裏技も盛り込んでいるので、初心者の方でも安心して読める内容です。
ぜひこの記事を参考にして、毎日の料理をもっとスムーズに、もっと楽しくしていきましょう♪
ミリリットルとグラムはどう違うの?

mlとgの基本的な違いとは?
ミリリットル(ml)は液体や粉末の「体積(どれくらいの量か)」を表す単位であり、一方グラム(g)は「重さ(質量)」を示す単位です。見た目は同じ量に見えても、成分の違いや密度によって重さは変わるんです。同じ「1ml」でも、水は1g、油は1g未満、砂糖や小麦粉などは1gより軽くなることもあるんですね。
たとえば「水1ml=1g」はよく知られていますが、これは水の性質が特別であるため。他の多くの食材では、同じようにはいかないので注意が必要です。
液体と粉末で重さが変わる理由
液体は種類ごとに「密度(ぎゅっと詰まっているかどうか)」が違うため、1mlあたりの重さもバラつきがあります。牛乳やみりんは水よりわずかに重く、油は逆に軽くなります。
一方、粉末は空気を含む量で重さが変わります。ふんわりすくえば軽く、ギュッと詰めればかなり重くなることも。例えば小麦粉や片栗粉などは、この空気の入り方で重さに差が出やすいのです。料理やお菓子作りで「なぜか仕上がりが違う」と感じたら、この違いが原因かもしれません。
食材ごとに違う「比重」ってなに?
「比重」とは、ある物質の密度が水に対してどのくらいかを示す指標です。水の比重を1.0としたとき、それより重ければ比重は1.0以上、軽ければ1.0未満になります。たとえば、サラダ油は約0.92、水よりも軽いので浮きやすくなります。
この比重を知っておくと、料理の計量だけでなく「浮く・沈む」などの性質もわかるので、料理の理解が深まりますよ。
料理でよくある!換算ミスの落とし穴
水と油、牛乳の重さを一緒にしていませんか?
水は1ml=1gと非常にシンプルで計算しやすいですが、すべての液体が同じとは限りません。サラダ油は約0.92g、牛乳は約1.03gと、わずかですが確かな違いがあります。この差を「気にしなくても大丈夫」と思ってしまうと、料理の味に影響が出ることがあります。
たとえば、ドレッシングやスープを作るときに、レシピ通りのmlで油を入れたつもりでも、gで見るとやや軽くなってしまい、コクが足りない仕上がりになることも。また、乳製品は料理やお菓子に繊細な変化を与えるので、グラムで把握しておくと失敗しにくくなります。
粉ものの「ふんわり・ぎっしり」で重さが変わる
粉もの、特に小麦粉や片栗粉、砂糖などは「詰め方ひとつ」で大きく重さが変わります。ふわっとすくえば軽く、ぎゅっと押し込めば重くなる。たとえば、同じスプーン1杯でも10gと15gの差が出ることもあるのです。
この違いが大きいのは、お菓子作りやパン作りなど、正確さが求められる場面。うまく膨らまなかったり、食感が変わってしまう原因になることも。必ず「すりきり」で測るようにし、可能ならキッチンスケールでの計量がおすすめです。
測る器具のクセにも注意!
計量スプーンやカップにも、実は個性があります。素材(プラスチック・金属)や形状(丸型・楕円型)によって微妙に容量が異なることもあり、長く使っているうちに印字が見えづらくなったり、すりきりが不正確になることも。
また、100均などで購入した計量グッズは、精度が少し甘いこともあるため、心配なときは一度スケールで確認してみましょう。何度かチェックしておくことで、自分の持っている器具のクセも把握でき、より安定した計量につながります。
食材別!1ミリリットルのグラム換算表【一覧あり】

水は1ml=1g!換算の基本
水は比重1.0で、1mlがちょうど1gになるという非常にわかりやすい基準です。料理でも実験でも、水は「計量の基準」として広く使われており、他の液体や粉末と比べるととても扱いやすい存在です。
たとえば「レシピに100mlの水」と書かれていたら、そのまま100gと考えてOK。この単純さのおかげで、初心者の方でも計量に迷わず使えるのが水の良いところ。ほかの液体や粉末を換算する際にも、水を基準に考えるとイメージしやすくなりますよ。
牛乳・生クリームはやや重い?
牛乳の比重は約1.03で、つまり1mlが1.03gほど。少しだけ水より重いんですね。また、生クリームは脂肪分の含有量によって若干変わります。一般的には1.0〜1.01g/ml程度とされています。
お菓子作りでは、このわずかな差が仕上がりに影響することも。特にムースやプリンのようなデリケートな食感のスイーツでは、正確な計量が仕上がりの鍵になります。乳製品は「なんとなく」で測らず、なるべくグラム換算を意識して使うと安心です。
小麦粉・片栗粉・お米の換算目安
- 薄力粉:約0.53g/ml
- 片栗粉:約0.64g/ml
- 米(無洗米):約0.85g/ml
これらの粉類は、計量時に空気をどれだけ含んでいるかによって重さが大きく変わります。たとえば、ふんわりすくった薄力粉と、スプーンでぎゅっと押し込んだ薄力粉では、同じmlでも重さは異なります。
炊飯に使うお米も、種類によってわずかな違いがあります。無洗米は普通のお米よりもさらっとしているため、同じmlでもやや重くなります。毎回同じ味に炊き上げるためにも、米と水のバランスを意識すると良いでしょう。
調味料(しょうゆ・みりん・酢など)の重さは?
- しょうゆ:約1.14g/ml
- みりん:約1.02g/ml
- 酢:約1.05g/ml
調味料は見た目が似ていても、その成分や比重によって意外と違いがあります。しょうゆは塩分やアミノ酸の含有量が多く、意外にも重め。みりんはアルコール分が含まれているため水より軽め。酢は酸性の液体で、少し水より重いくらいです。
レシピによっては、「しょうゆ大さじ1=15g」と思い込んでしまうと実際よりも多めに入れてしまうこともあるので、必要に応じてグラムで確認しておくのがおすすめです。
サラダ油・オリーブオイル・バターの目安
- サラダ油:約0.92g/ml
- オリーブオイル:約0.91g/ml
- 溶かしバター:約0.95g/ml
油類は基本的に水より軽いのが特徴です。特にサラダ油やオリーブオイルは、比重が0.9台と軽めで、同じmlでもグラムは少なめ。揚げ物やドレッシングなどで使う際には「思ったより軽い」と覚えておくと便利です。
溶かしバターは、冷たい固形の状態よりも少し軽くなりますが、液体として扱えるので計量しやすくなります。お菓子作りではよく使われるため、グラム換算の感覚を持っておくと、仕上がりが安定しますよ。
計量スプーン・カップの正しい使い方

大さじ・小さじのmlとgの関係
- 大さじ1:15ml
- 小さじ1:5ml
水や牛乳など、比重が1.0前後の液体は、mlとgがほぼ同じ数値になるため、そのまま置き換えて使えることが多いです。そのため、「大さじ1の水=15g」「小さじ1の牛乳=約5g」として考えることができます。
ただし、粉ものは注意が必要です。たとえば、薄力粉は小さじ1で約2.5g程度、大さじ1で約7.5g程度と、水に比べてかなり軽くなります。同じスプーンを使っても、食材によって重さは大きく変わることを覚えておきましょう。
初心者の方には、料理本やレシピサイトにある「計量換算早見表」を活用するのもおすすめです。自分で作ってキッチンに貼っておくのも良いアイデアですよ。
計量カップの容量とサイズ
計量カップには主に200ml・300ml・500mlのサイズがあり、素材や形状によって使いやすさが変わります。家庭用では200ml〜500mlが定番ですが、液体をたっぷり使うレシピなら1リットルサイズの計量カップも便利です。
おすすめは、耐熱ガラス製や電子レンジ対応のもの。温かい液体をそのまま注げたり、電子レンジで温められたりするので、調理の時短にもつながります。
また、目盛りが見やすいか、持ちやすいハンドルかなども選ぶポイント。液体と粉を分けて測れる2WAYタイプなど、機能性が高いものも人気です。
あると便利な計量グッズ【アフィリエイト向け】
- 電子スケール(g/ml切り替え対応):正確な計量に欠かせません。ml→g換算にも便利。
- シリコン素材の柔らかい計量カップ:軽くて割れにくく、折りたためるタイプは収納も省スペース。
- すりきり付き計量スプーン:正確な「すりきり1杯」が簡単にできるので、料理初心者におすすめ。
- 粉用と液体用に分けた専用スプーン:比重の違いを意識した計量がしやすくなります。
- コンパクトにまとまるマグネット式セット:キッチンでの紛失防止に役立ちます。
これらの道具をうまく使い分ければ、日々の料理がもっと快適になりますよ♪
オンライン換算計算機を使ってみよう

無料で使えるおすすめサイト紹介
「ml g 換算」などで検索すると、無料で使える換算サイトがたくさん見つかります。特に、レシピサイトや料理アプリが提供している計算ツールは、使いやすくて実用的。食材名を選んで、量を入力するだけで自動でグラム換算してくれるのでとても便利です。
また、スマホでも使えるアプリタイプの換算計算機なら、キッチンで料理をしながらサクッと確認できておすすめ。お気に入りのサイトをブックマークしておけば、必要なときにすぐアクセスできて時短にもなりますよ。
入力時の注意点と正しく使うコツ
換算計算機は便利ですが、使う際は入力ミスや食材の選択間違いに注意が必要です。たとえば、「牛乳」を使うレシピなのに、換算機で「水」を選んでしまうと、1mlあたりの重さが違うため、数グラムのズレが生じてしまいます。お菓子作りなど、計量に正確さが求められる場面ではとくに注意しましょう。
また、計算結果が表示される単位(ml・g・ccなど)を確認することも大切です。サイトによってはcc(シーシー)表記になっている場合もありますが、mlとccは同じ意味なので慌てなくて大丈夫です。
さらに、入力前に「粉末か液体か」を正しく判断することも忘れずに。同じ名前の食材でも、状態によって比重が異なることがあります。たとえば「バター」は固形か溶かした状態かでグラムが変わるので、用途に合った形で入力しましょう。
実生活での活用例|料理・炊飯・保存での使い方
炊飯時のお米と水の黄金バランス
一般的に「米1合(150g)に対して水180ml」が目安とされていますが、季節や好みによって少し調整することで、より自分好みの炊きあがりになります。たとえば、夏場など湿度が高い時期には少し水を減らして硬めに、冬場の乾燥した時期には少し増やして柔らかめに炊くと美味しくなります。
また、新米と古米でも必要な水加減は変わります。新米は水分を多く含んでいるため、少し水を控えるのがポイント。逆に古米は乾燥しているので、水を少し多めにして炊くとふっくらとした仕上がりになります。炊飯器の目盛りを参考にしながら、何度か試して最適なバランスを見つけてみましょう。
粉と液体の使い分けで失敗しない料理に
たとえば「小麦粉50g」が「約95ml」と知っていれば、スプーンでざっくり測っても近い目安で使えるようになります。レシピによっては「大さじ◯杯」としか書かれていないこともあるので、mlとgの感覚を身につけておくと非常に便利です。
また、液体と粉末では同じスプーンでも詰まり方や流れ方が異なるため、扱い方にもコツがあります。液体は平らな場所で水平を保って測ると正確で、粉末はすりきりで整えるのが基本。きちんと測ることで、味の再現性や仕上がりの安定感がグッと高まりますよ。
よく使う量は容器にメモしておくと便利
よく使う調味料や粉類などは、保存容器やラベルに「◯ml=◯g」とメモ書きしておくと、とても便利です。たとえば、砂糖や塩、油などは毎日のように使うので、何度も換算を調べ直す手間が省けて時短になります。
さらに、家族やパートナーが料理する機会がある場合でも、分量が見える化されていれば、誰でも同じ味が出せて安心です。お気に入りの容器に換算メモを書いたシールを貼ったり、透明なマスキングテープに油性ペンで書いておくと見た目もスッキリ。日常のちょっとした工夫で、キッチンの快適さがぐんとアップします。
子どもと一緒に学べる!ミリリットルとグラムの感覚

親子でできる!計量ごっこ遊び
水やお米、小麦粉など、家庭にある身近なものを使って、「これ何グラムかな?」とクイズを出す遊びは、小さなお子さんにも大人気です。スプーンでお米をすくって「これは何g?」「同じスプーンで水を入れたら何gになるかな?」と声をかけると、楽しみながら違いに気づけます。
さらに、透明な計量カップやスケールを使えば、目に見える変化があるのでより興味を持ってくれます。正解・不正解にこだわらず、「へぇ〜重さって違うんだね!」という驚きを一緒に楽しむのがポイントです。
クイズ感覚で身につく数値感覚
「牛乳100mlは何g?」「このお味噌、スプーン1杯で何グラムくらいかな?」といった身近な題材をクイズにすると、子どもたちもワクワクして参加してくれます。
体積と重さの違いを数字で考えることは、早いうちから数の感覚を養ううえでとても良いトレーニングになります。実際に手を動かしながら学べるので、記憶にも残りやすく、学習効果も高まりますよ。
お手伝いを通じた数の学びに◎
毎日の料理の中で「お砂糖を小さじ1入れてみて」「お水を50ml測ってみよう」と声をかけて計量を任せてみましょう。子どもたちは『自分も役に立っている』という気持ちが芽生え、自然と単位感覚や量の違いに気づいていきます。
また、食材の入った袋に「これは500gだね」「このお米、今日は何グラム使おうか?」と話しかけながら一緒に準備することで、日常の中に“学び”を取り入れることができます。親子で楽しく料理しながら、自然に数の感覚も育っていくのが嬉しいですね。
よくある疑問Q&A(初心者さん向け)
「1ml=1g」じゃない食材ってある?
あります!たとえば水は1ml=1gというシンプルな換算が可能ですが、すべての食材がこれに当てはまるわけではありません。油(サラダ油やオリーブオイル)は約0.91〜0.92gと水より軽く、しょうゆやはちみつなどは逆に1mlで1.1gを超えることもあります。
粉類も同様で、小麦粉は1mlあたり0.5g程度しかないこともあります。つまり、見た目は同じでも中身によって重さがまったく違うということ。これを知っているだけでも料理の仕上がりが大きく変わりますよ。
固形物ってどうやって換算するの?
固形物(たとえばバター、チーズ、砂糖のかたまりなど)は、形や密度にバラつきがあるためmlでの測定が難しいことが多いです。こういった場合は、スケール(キッチン用のはかり)で直接gを測るのが一番正確です。
また、溶かして液体になる食材(バターやチョコレートなど)は、レシピによっては「溶かした状態で○ml」と指定されている場合もあります。その場合は、液体の比重に基づいてmlで測ることも可能です。調理工程によって状態が変わるものは、その段階での換算方法をチェックしておくのが安心ですね。
mlとccはどう違う?同じ意味?
はい、ml(ミリリットル)とcc(シーシー)は同じ体積の単位です。1ml=1ccなので、数値としてはまったく同じです。ただし、使われる分野によって表記が異なるだけ。
医療や理科の実験などではccという表記を見かけることが多く、家庭の料理や食品パッケージではmlが主に使われます。見慣れない単位を見たときでも「同じ意味」とわかっていれば安心ですね。
計量器具がない時の代用方法は?
キッチンにスケールや計量カップがない場合でも、身近なもので代用することは可能です。たとえばペットボトルのキャップは約7ml、小さじ1は約5ml、大さじ1は約15mlです。
また、紙コップやおたまなども目安として使えます。一般的なおたま1杯は約50〜60ml前後とされているので、覚えておくと便利です。ただし、あくまで目安としての利用にとどめ、できるだけ早めに正確な計量器具を用意するのがおすすめです。
まとめ|換算を知れば料理の精度がアップ!
ミリリットルとグラムの違いをしっかり理解しておくと、毎日の料理やお菓子作りがぐんとラクになります。同じ「1ml」でも、水や油、粉類では重さが異なるため、正しい換算を意識することで、味や食感のブレを防ぐことができます。
とくに、パンやケーキなど、分量のちょっとした違いが大きく仕上がりに影響するレシピでは、この知識がとても役立ちます。「なぜうまくいかなかったのか」がわかるようになれば、失敗も減り、自信をもって料理ができるようになりますよ。
また、換算表を冷蔵庫やキッチンに貼っておいたり、スマホで使える計算アプリを活用したりすれば、忙しいときでもスムーズに対応できます。自分のよく使う食材の目安を覚えておくだけでも、かなりの時短につながります。
さらに、家族と一緒に学んだり、子どもと遊び感覚で計量したりするのもおすすめ。料理が「数字で考える楽しい時間」になれば、毎日の食卓がもっと楽しくなります。
早見表や便利な計量グッズもぜひ取り入れて、自分に合ったスタイルで楽しくおいしい料理を続けてくださいね♪
