シチューを味見したら、「思っていたよりしょっぱい」「ルーやコンソメを入れすぎたかも」と困ることがありますよね。
シチューがしょっぱいときは、水や牛乳などを少量ずつ加えるか、味付けしていない具材を足して全体の量を増やす方法が基本です。
ただし、一度にたくさんの水分を加えると、今度は味が薄くなったり、とろみが弱くなったりすることがあります。この記事では、シチューがしょっぱくなった原因に合わせた対処法と、薄めすぎを防ぐポイントをやさしく解説します。
シチューがしょっぱいときは何を足す?対処法早見表
しょっぱいシチューを直すときは、少量の水分を加え、弱火で混ぜてから味を確認するのが基本です。
何を加えるか迷ったときは、次の表を目安にしてください。
| しょっぱくなった状況 | 最初に試したい方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| ルーを入れすぎた | 水や牛乳を少量ずつ加える | 一度に入れず、全体を温めてから味見する |
| 煮詰めすぎた | 減った分の水分を少しずつ戻す | とろみの変化も確認する |
| コンソメや塩を入れすぎた | 味付けしていない具材を足す | 追加の調味料は控える |
| 牛乳がない | 水や無調整豆乳などで調整する | 商品表示やアレルゲン表示を確認する |
| 量を増やしたくない | 食べる分だけ取り分けて調整する | 鍋全体の味を一度に変えない |
市販のシチュールーは、商品によって推奨されている水や牛乳の量が異なります。まずは使用した商品のパッケージを確認し、本来の分量より水分が少なくなっていないか確かめると、原因を見つけやすくなります。
水や牛乳を少量ずつ加えて全体を薄める
すぐに試しやすいのは、水や牛乳を加えてシチュー全体の濃さを調整する方法です。
まずはスプーンで少量を加え、弱火で全体を混ぜます。鍋の量やしょっぱさの程度によって必要な水分は変わるため、決まった量を一度に入れないことが大切です。
牛乳を使うと、塩味がやわらかく感じられ、クリームシチューらしいまろやかさも補いやすくなります。ただし、牛乳を加えたからといって塩分そのものがなくなるわけではありません。全体の量を増やし、味の濃さを調整する方法として考えましょう。
味付けしていない具材を足して全体量を増やす

じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、きのこなど、味付けしていない具材を加える方法もあります。
生の具材を完成したシチューに入れると、火が通るまで煮込む間に水分が減り、再び味が濃くなることがあります。別に加熱してから加える場合も、食材に合った方法で中心まで火を通してください。
具材を加えるのは、特定の食材に塩分だけを吸わせる方法ではありません。シチュー全体の量を増やして塩味を分散させる方法として取り入れましょう。
量を増やしたくない場合は一部を取り分けて調整する
鍋いっぱいにシチューが入っていて、これ以上量を増やしたくない場合は、食べる分だけ別の小鍋に取り分けて調整する方法があります。
取り分けたシチューに水や牛乳を少しずつ加えれば、鍋全体の味を変えずに済みます。家族によって好みの濃さが違うときにも使いやすい方法です。
シチューがしょっぱくなる主な原因
シチューがしょっぱくなったときは、何かを加える前に原因を考えてみましょう。原因が分かると、必要以上に味を変えずに調整できます。
ルーを入れすぎた
市販のシチュールーを目分量で加えたり、作る皿数に対して多く入れたりすると、塩味が強くなりやすくなります。
ルーを半箱使う場合でも、水や牛乳の量が単純に1箱分の半分になるとは限りません。調理中に蒸発する水分量は、鍋の大きさ、火加減、ふたの有無、作る量などによって変わるためです。
市販のルーを使うときは、箱の裏に記載された皿数ごとの分量を基準にしましょう。
水や牛乳の量が少なかった
計量せずに水や牛乳を入れた場合や、具材を多くしたのに水分を増やさなかった場合も、味が濃く感じられることがあります。
また、牛乳を入れる前に味見をすると、完成時より塩味が強く感じられる商品もあります。作り方に牛乳を加える工程がある場合は、パッケージに記載された手順で仕上げてから味を確認してください。
煮詰めすぎて水分が減った
ルーを入れた後に長時間煮込んだり、火が強すぎたりすると、水分が蒸発して味が濃くなります。
特に、ふたをせずに広い鍋で調理すると、水分が減りやすくなる場合があります。鍋底が焦げないように弱火で混ぜ、必要に応じて水分を少しずつ戻しましょう。
コンソメや塩などの調味料を入れすぎた
市販のルーには、あらかじめ味が付いています。コクを出そうとしてコンソメ、塩、チーズ、ベーコンなどを加えると、組み合わせによっては想像より塩味が強くなることがあります。
ルーを使う場合は、追加の調味料を最初から多く入れず、完成間際に味見をしてから少量ずつ足すと調整しやすくなります。
しょっぱいシチューを原因別に直す方法

ここからは、原因ごとの調整方法を詳しく見ていきます。どの方法でも、少量ずつ加えて、その都度よく混ぜることが基本です。
ルーを入れすぎた場合
ルーを入れすぎた場合は、水と牛乳を少しずつ加え、ルーに対する水分の割合を調整します。
- 水を少量加えて弱火で混ぜる
- 全体が温まったら味を確認する
- クリーム感が足りない場合は牛乳を少量加える
- まだ濃い場合だけ、同じ手順を繰り返す
最初から牛乳だけを大量に加えると、牛乳の風味が強くなりすぎる場合があります。水と牛乳を分けて少しずつ加えると、味の変化を確認しやすくなります。
煮詰めすぎた場合
煮詰めすぎて水分が減った場合は、作り始めたときよりどのくらい量が減っているかを確認し、減った分を少しずつ戻すイメージで水分を加えます。
シチューの表面に膜が張るほど煮詰まっている場合でも、まずは少量の水を加えて全体を混ぜます。その後、クリーム感が足りなければ牛乳を加えて調整しましょう。
水分を加えた後は、強火で一気に煮立てるのではなく、弱火で鍋底から混ぜながら温めます。
コンソメや塩を入れすぎた場合
コンソメや塩を入れすぎた場合も、水分を加えて全体を薄める方法が基本です。
水分だけでは風味やとろみが弱く感じられる場合は、別に加熱した味付けしていない具材を少量ずつ加えて、全体量を増やします。
チーズ、バター、ベーコンなどにも塩分が含まれる商品があるため、しょっぱさを直す目的で追加する前に、商品表示を確認しましょう。
牛乳がない場合
牛乳がない場合は、水でも調整できます。水だけではコクが足りなく感じるときは、無調整豆乳などを選択肢にできます。
豆乳は商品や加熱方法によって分離することがあるため、沸騰させ続けず、弱火で混ぜながら加えてください。豆乳飲料には砂糖や香料などが加えられている商品もあるため、料理に使う場合は表示を確認して選びましょう。
牛乳を使わないシチューの作り方や代用品については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
シチューは牛乳なしでも大丈夫?水だけで作るコツと代用品を解説
乳成分や大豆などにアレルギーがある場合は、シチュールーや代用品の原材料・アレルゲン表示を確認してください。
シチューを薄めると水っぽくなるときの調整方法
しょっぱさを直そうとして水分を加えると、味はちょうどよくなっても、とろみが弱くなることがあります。ここでは、水っぽくしにくい調整の考え方を紹介します。
一度に水分を加えすぎない
水っぽくなる主な原因は、一度に多くの水分を入れてしまうことです。
スプーンで少量を加え、よく混ぜてから味ととろみを確認します。鍋の量が多い場合も、一度にまとめて加えるのではなく、同じ手順を繰り返してください。
水分を加えた直後ではなく、全体が温まってなじんだ後に味見することが大切です。
弱火で混ぜながらとろみを確認する
市販のシチュールーには、小麦粉など、とろみのもとになる原材料が含まれている商品があります。水分を加えた直後はゆるく見えても、弱火で温めているうちにとろみが出ることがあります。
焦げ付きを防ぐため、鍋底からゆっくり混ぜながら温めましょう。使用しているルーによって作り方は異なるため、詳しい加熱方法は商品パッケージを確認してください。
追加のルーを入れる前に味の濃さを確認する
水っぽくなったからといって、すぐにルーを追加すると、再びしょっぱくなる可能性があります。
まずは弱火で温め、とろみが戻るか確認しましょう。それでもゆるい場合にルーを加えるときは、少量ずつ溶かし、味を確認しながら調整してください。
シチューの味を直すときに避けたい方法
味を早く戻したいときほど、複数の材料を一度に加えたくなります。しかし、何を入れたのか分からなくなると、かえって調整が難しくなります。
砂糖だけで塩味を消そうとする
砂糖を加えると味の感じ方が変わる場合はありますが、シチューに含まれる塩分そのものが減るわけではありません。
砂糖を多く入れると甘いシチューになり、元の味から離れてしまうこともあります。しょっぱさを調整するときは、まず水分や味付けしていない具材で全体の濃さを調整しましょう。
複数の調味料を一度に追加する
牛乳、砂糖、バター、チーズなどをまとめて加えると、どの材料がどの程度影響したのか分かりにくくなります。
最初に水、必要なら次に牛乳というように、一種類ずつ少量加え、その都度味を確認する方が調整しやすくなります。
強火で煮詰め直す
水分を加えて味を薄めた後、強火で煮詰め直すと、再び水分が減ってしょっぱくなることがあります。
牛乳を含むシチューは鍋底が焦げ付きやすいため、弱火で混ぜながら温めましょう。
次からシチューをしょっぱくしにくくするコツ
シチューがしょっぱくなる原因は、ルーや調味料の量だけではありません。水分の蒸発量や鍋の使い方も仕上がりに影響します。
ルーのパッケージで水と牛乳の量を確認する

市販のシチュールーは、商品ごとに水、牛乳、具材、ルーの分量が設定されています。
少量だけ作る場合や、ふたをして煮込む場合は、通常とは水分の減り方が異なることがあります。作り慣れたシチューでも、新しい商品を使うときは箱の裏を確認すると安心です。
調味料は仕上げに少量ずつ加える
コンソメ、塩、チーズなどは、最初から多く入れず、ルーと牛乳を入れて仕上げた後に味見をしてから加えましょう。
特にベーコン、ウインナー、チーズなどを具材に使う場合は、食材からも塩味が加わります。いつもより追加の調味料を控えめにすると調整しやすくなります。
煮込み中の水分量を確認する
火が強い、鍋が広い、ふたをしていないなどの条件では、水分が蒸発しやすくなる場合があります。
具材がやわらかくなった後も長時間煮込み続けず、ルーを溶かした後はパッケージに記載された火加減や時間を目安に仕上げましょう。
残ったシチューを保存するときの注意点

味を調整してシチューの量が増えた場合は、残った分を鍋のまま長時間常温に置かないようにしましょう。
保存するときは、清潔な浅い容器に小分けしてできるだけ早く冷まし、冷蔵または冷凍します。食べるときは鍋底からよく混ぜ、全体が十分に温まるように再加熱してください。
長時間常温に置いたものや保存状態に不安があるものは、味やにおいだけで判断せず、無理に食べないようにしましょう。
シチューがしょっぱいときのよくある質問
牛乳を入れるとしょっぱさはやわらぎますか?
牛乳を加えてシチュー全体の量を増やすことで、塩味がやわらかく感じられる場合があります。まずは少量を加え、弱火で混ぜてから味を確認してください。
ただし、牛乳を加えても塩分そのものがなくなるわけではありません。入れすぎると風味が大きく変わるため、少量ずつ調整しましょう。
水を入れると味が薄くなりすぎませんか?
一度に大量の水を入れると、味やとろみが弱くなることがあります。スプーンで少量ずつ加え、全体を温めてから味見するのがポイントです。
薄くなりすぎたからといって、すぐにルーやコンソメを追加すると再びしょっぱくなる可能性があります。先に弱火で温め、とろみと味の変化を確認してください。
じゃがいもを入れると塩味は減りますか?
じゃがいもを加えると、シチュー全体の量が増えるため、塩味が分散することはあります。ただし、じゃがいもが塩分だけを選んで吸い取るわけではありません。
加える場合は、別に加熱した味付けしていないじゃがいもを使うと、追加の煮込みによる水分の減少を抑えやすくなります。
豆乳でもシチューを薄められますか?
無調整豆乳などを使って調整する方法もあります。ただし、商品によって味や甘さが異なり、強く沸騰させると分離する場合があります。
弱火で少量ずつ加え、原材料表示も確認してください。大豆アレルギーがある場合は使用を避けましょう。
翌日になればしょっぱさは薄くなりますか?
翌日になると具材と味がなじみ、感じ方が変わることはありますが、時間を置くだけで塩分が減るわけではありません。
常温に置いて翌日まで待つ方法は避けてください。残す場合は早めに小分けして保存し、食べる前に全体をよく混ぜながら再加熱しましょう。
まとめ
シチューがしょっぱいときは、水や牛乳を少量ずつ加えるか、味付けしていない具材を加えて全体の量を増やす方法が基本です。
- ルーを入れすぎた場合は、水と牛乳を少量ずつ加える
- 煮詰めすぎた場合は、減った水分を少しずつ戻す
- コンソメや塩を入れすぎた場合は、追加の調味料を控える
- 水分を加えた後は、全体を温めてから味見する
- 水っぽくなっても、すぐにルーを追加しない
- 使用したルーのパッケージで本来の分量を確認する
砂糖や調味料を次々に加えるよりも、まずは少量の水分で全体の濃さを調整する方が、元のシチューの味を保ちやすくなります。
残ったシチューを保存する場合は、鍋のまま長時間常温に置かず、小分けして早めに冷蔵または冷凍しましょう。保存状態に不安がある場合は、無理に食べないことも大切です。

