突然、自分の家に届いた郵便物。「あれ?住所は合ってるのに、名前が知らない人…」そんなことがあると、ちょっとびっくりしてしまいますよね。自分宛じゃない郵便をどう扱えばいいのか、不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。
実はこういった“宛名違いの郵便”は、誰にでも起こりうる身近なトラブルのひとつです。たとえば、前に住んでいた方の郵便だったり、同じ苗字の人のものだったり、時には全く関係のない名前が書かれていることも。
この記事では、そんなときに慌てず落ち着いて対応するための「正しい対処法」や「返送の仕方」、さらに宅配便など郵便以外で誤配があったときの対処、そして今後同じようなトラブルを防ぐための工夫まで、やさしくわかりやすくご紹介します。
初めて経験する方にも安心して読んでいただけるよう、丁寧な言葉で一つひとつ解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
えっ…宛名が違う郵便が届いた!まず落ち着いて確認を

住所は合ってるのに名前が違う?よくあるパターン
ある日突然ポストに届いた郵便物を手にとってみると、自分の住所はしっかり書かれているのに、宛名がまったく知らない名前…。そんなとき、思わず「えっ?」と驚いてしまいますよね。でも、実はこのようなケースはそれほど珍しいことではないんです。
前の住人の郵便がそのまま届いている場合もあれば、同じマンション内で部屋番号を間違えて配達されてしまったケースもあります。また、似たような名前や漢字を見間違えた結果、誤配が起こってしまうことも。
一見すると小さなミスのように見えますが、個人情報が含まれている郵便物ですから、受け取った側としては慎重に対応することが求められます。
前の住人宛?同姓同名?間違い郵便の原因とは
こうした郵便の間違いには、いくつかの共通する原因があります。
・前の住人が転居届を提出していないため、新しい住人に届いてしまう。
・配達員が表札やポストの表示を見落としたり、記憶に頼って配達しているケース。
・マンションやアパートで部屋番号の表記が不明瞭で、似た番号の部屋に誤って届けられる。
・そもそも宛名が間違って印刷されているケースも。
特に集合住宅では、ポストに名前が出ていなかったり、漢字が似ていたりすると、誤配の確率がぐんと上がります。
SNSでも話題に|実際に届いた“あるある誤配”体験談
最近では、こうした“宛名違いの郵便トラブル”がSNSなどでもたびたび話題になっています。
「また〇〇さん宛の郵便が届いた…何度目だろう」「旧姓で届いた郵便、もう10年以上前なのに…」といった声から、「開けてしまったけど、どうすればいいかわからない」という戸惑いの声まで、さまざまな体験談が共有されています。
中には、誤配がきっかけで旧住人とやり取りが生まれたり、ご近所トラブルに発展してしまった例も。正しく対処することの大切さが、こうした事例からもよくわかりますね。
届いた郵便物の宛名と住所をチェックしよう

封筒に記載された宛名と住所の照らし合わせ方
郵便物が届いたら、まずは封筒の表面を落ち着いて見てみましょう。記載されている宛名と住所が、自分のものと完全に一致しているかを丁寧に確認します。特に集合住宅の場合は、部屋番号の記載ミスや見落としが原因で誤配が起きやすくなっています。表札やポストと照らし合わせながら、住所の番地や部屋番号に間違いがないか再確認することで、トラブルを未然に防げる可能性があります。
また、姓が同じでも下の名前が異なる場合や、旧姓・旧住所などが混在していることもあります。こうしたケースでは、差出人が間違えて送っている可能性もあるため、記載内容をしっかり把握しておくことが大切です。
差出人を確認する方法と確認すべきポイント
封筒の裏側や表面の端に、差出人の名前や住所が小さく書かれていることがあります。差出人が明記されている場合は、内容を開封せずとも状況をある程度把握する手がかりになります。
差出人が知っている会社や団体、あるいは個人名であれば、必要に応じて電話やメールで事情を説明することも検討できます。間違いで送ってしまった可能性が高い場合、再送手配や対応をしてもらえるかもしれません。差出人の情報は念のため控えておくと、今後同じような誤配があったときにも役立ちます。
また、郵便局へ相談する際にも、差出人の情報がわかっているとスムーズに話が進むので、見つけた場合はメモしておくと安心です。
「郵便物ではありません」ってどういう意味?
ときどきポストに入っている封筒や紙に、「これは郵便物ではありません」と小さく書かれているのを見かけたことはありませんか? これはいわゆるDM(ダイレクトメール)や地域広告などが該当し、日本郵便の郵便サービスを利用していない“配布物”であることを意味します。
これらは郵便局を通じて配達されているわけではないため、万が一宛名が違っていたり間違って配布されていても、原則として返送の必要はありません。そのまま破棄して問題ないケースが多いですが、内容に個人情報が含まれている場合や、念のため気になる場合は、配布元に連絡して配布停止を依頼することもできます。
ただし「郵便物」と「配布物」の区別がわかりにくい場合もありますので、不安なときは無理に捨てず、しばらく保管してから判断するのも安心です。
間違った郵便物を開けてしまった!どうすればいい?

開封してしまったときの対処法と連絡の仕方
万が一、宛名が違う郵便物をうっかり開けてしまった場合でも、焦らなくて大丈夫です。まずは深呼吸して落ち着きましょう。その後、封筒を破ったりせずに丁寧に元の状態に戻し、テープなどで封をしてください。
テープは透明なセロハンテープや、文房具店などで手に入る「修復用テープ」などが便利です。見た目がきれいに仕上がると、相手にも丁寧な印象を与えられます。
その上で、郵便局の窓口に持ち込み、「宛名が自分ではないことに気づかず、誤って開封してしまいました」と説明しましょう。特に身分証の提示などは求められないことが多いですが、心配な方は念のため身分証を持参すると安心です。
返送処理は郵便局で丁寧に行ってくれますので、自宅に持ち帰って悩むよりも、プロに任せるのが確実です。
法的に問題になる?開けたら罪になるケースとは?
「知らずに開けただけなのに、罪になるの?」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、他人の郵便物を故意に開封した場合は「信書開封罪(しんしょかいふうざい)」という法律違反になる可能性があります。これは、刑法133条に定められており、悪意をもって開封した場合に罰則の対象となります。
しかし、今回のように宛名違いに気づかずに開封してしまった場合や、誤って開けてしまった場合には、基本的に問題視されることはありません。あくまで「うっかりミス」であることを伝え、適切に対処すれば安心です。
開けたまま返送しても大丈夫?封の仕方と注意点
封筒が開いてしまった状態で返送しても、きちんと対応すれば問題ありません。
封をする際は、できるだけ破れた部分を補修し、丁寧に元に戻してから、宛名面に次のようなメモを貼っておきましょう:
- 「誤って開封してしまいました。宛名違いのため返送いたします」
- 「This mail was opened by mistake. Wrong addressee. Please return to sender.」
また、宛名部分に斜線を引くことで「受け取り拒否」の意志を示すことができます。封筒が激しく破損してしまった場合には、透明の袋に入れて郵便局へ持ち込むなど、ひと手間加えると親切です。
大切なのは、誠意を持って丁寧に対応すること。そうすれば相手にも不快感を与えることなく、スムーズに処理が進むでしょう。
間違い郵便の正しい返し方【郵便編】

ポストに投函して返す方法|「あて所に尋ねあたりません」の書き方
もっとも手軽にできる方法が、ポストへ返送する方法です。まず、封筒の宛名の上に斜め線(×印など)を軽く引きましょう。次に、宛名の近くの空いたスペースに「あて所に尋ねあたりません」または「この住所には該当者がいません」と書き添えます。より丁寧にしたい場合は、「この方は当住所にはお住まいではありません。差出人様にお戻しください」といった文言を付け足してもOKです。
また、手書きで伝えるのが不安な方は、あらかじめこのメッセージを書いたシールや付せんなどを用意しておくと便利です。ポストに投函する際は、宛名面が外から見えるようにしっかりと投函しましょう。ポスト投函は通常郵便のみ対応で、書留などの特別な郵便物には使えませんので注意してください。
郵便局の窓口に持ち込むときの手順と注意点
「手続きが必要だったらどうしよう?」と心配になる方もいるかもしれませんが、郵便局の窓口ではとても簡単に対応してもらえます。持ち込んだ郵便物を差し出して、「宛名が違っていたので返送をお願いします」と伝えるだけでOK。身分証の提示や申請書などは基本的に不要です。
郵便局の職員さんが状況を確認し、適切な手続きをしてくれるので安心して任せられます。また、ポスト投函では不安な方や、何度も同じ誤配がある方は窓口対応を選ぶとより確実です。混雑を避けるためには、平日午前中など比較的空いている時間帯を狙うのもおすすめです。
書留・配達記録など重要郵便はどう対応する?
書留や特定記録郵便、配達証明付き郵便など、追跡や受け取りの記録が残る郵便物は、必ず郵便局の窓口で返送手続きを行いましょう。これらは紛失や誤返送が大きなトラブルにつながる恐れがあるため、ポストに投函してはいけません。
窓口では郵便物の種別を確認した上で、正しい返送処理をしてもらえます。必要であれば、その場でメモを添えてもらうことも可能ですし、こちらから伝える内容に合わせて丁寧に対応してくれます。重要郵便の誤配はめったにありませんが、届いた場合には慎重に対処しましょう。
宛先違いの郵便に添えるメモ文例(日本語・英語)
封筒に書き添えるメモは、簡潔かつ丁寧な表現がポイントです。以下にいくつか例文をご紹介します:
【日本語の例文】
- この方は現在この住所にはお住まいではありません。
- 誤配のようです。お手数ですが差出人様へご返送ください。
- 宛名の方は当方とは関係ありません。
【英語の例文】
- No such person at this address.
- Return to sender. Not known at this address.
- Wrong address. Please return to sender.
日本語と英語の両方を併記しておくと、海外からの郵便にも対応できて安心です。書くスペースがない場合は、付せんや別紙を軽く貼っておくのもひとつの方法です。
郵便じゃない場合は?宅配便・メール便の誤配対応

宅配便(ヤマト・佐川・Amazonなど)の誤配対応
郵便ではなく、ヤマト運輸・佐川急便・Amazonなどの宅配便が間違って届くこともあります。こうした場合は、日本郵便とは違って、各配送会社のカスタマーサポートやお問い合わせ窓口に直接連絡する必要があります。伝票に記載されている「お問い合わせ番号」や「サービスセンターの電話番号」を確認し、誤配であることを丁寧に伝えましょう。
誤配を伝えると、基本的には担当ドライバーによる回収や、正しい住所への再配達が手配されます。連絡時には「間違って届いたこと」「どこ宛ての荷物が届いたか」「どの伝票番号の荷物か」などを具体的に伝えるとスムーズです。また、対応エリアや時間帯によっては、回収までに少し時間がかかることもありますので、玄関先など安全な場所で保管しておくのが安心です。
配送伝票の見方と連絡時に伝えるべき内容
宅配便の伝票には、連絡時に役立つ情報がたくさん詰まっています。たとえば、「お問い合わせ番号(追跡番号)」は、荷物の特定や配送状況の確認に欠かせません。加えて、配達予定日・差出人の情報・お届け先住所なども記載されています。
配送業者に連絡するときは、この伝票を手元に置いて、次のような情報を整理しておくと便利です:
- 荷物の追跡番号(お問い合わせ番号)
- 配送会社名(ヤマト・佐川・日本郵便・Amazon等)
- 差出人名(記載があれば)
- 配達された日時
- 本来の受取人名と現在の宛名の違い
こうした情報をスムーズに伝えることで、対応が迅速になり、再配達や誤配回収の手続きもスピーディに進みます。
間違って開封したときはどうすればいい?
宅配便でも、宛名の確認をせずに開封してしまうケースは少なくありません。箱や袋を開けてから「名前が違う!」と気づくと、ドキッとしますよね。でも、安心してください。
このような場合も、配送会社に連絡し、正直に「誤って開封してしまいました」と伝えるのが基本です。中身に破損などがない場合は、そのまま元通りに封をし、テープなどで丁寧に閉じておけば問題ありません。
もし中身を取り出してしまった場合でも、無理に戻さず、中身を傷つけないように保管し、状況を説明すればOKです。誠意をもって対応すれば、ほとんどの場合、トラブルには発展しません。
また、開封したことで中身が破損してしまった場合など、不安なときは、そのままの状態で写真を撮っておくと、後々の確認や説明に役立ちます。
同じ宛名違い郵便が何度も届くときはどうする?

郵便局に調査依頼を出す方法
もし同じ名前違いの郵便物が繰り返し届くようであれば、最寄りの郵便局に相談するのが最も確実な方法です。窓口で事情を説明すると、担当の配達エリアを管理している部署が対応してくれることがほとんどです。具体的には、配達経路の確認や、配達員への注意喚起、さらに配達記録のチェックなどが行われます。必要に応じて「誤配が頻発して困っている」と伝えることで、より真剣に対応してもらえる可能性が高まります。
また、郵便局では「配達指導メモ」や「配達先注意ラベル」などを配達員が確認できる仕組みも用意されているため、定期的に誤配が起きている住所には事前に対策を講じてくれることもあります。
配達員さんに伝えるときのやさしい言い方
配達員の方と直接やり取りする機会がある場合は、やさしく丁寧に伝えるのがポイントです。「いつもありがとうございます。ちょっとお伝えしたいのですが…」といった柔らかい入り口で始めると、相手にも伝わりやすく、協力的な対応が得られやすくなります。
たとえば、「最近、違う方宛の郵便がよく届くようになってしまって…」「ご面倒をおかけしますが、確認していただけると助かります」など、感謝の気持ちを添えると好印象です。配達員さんにとっても、状況を直接把握できる貴重な機会になります。
表札やポストを工夫することで誤配は減る?
意外と効果的なのが、表札やポストの表示を見直すことです。特に集合住宅では、名前の記載がないポストや、手書きの表札が読みづらいと、配達員が判断に迷いやすくなってしまいます。
フルネームを明記したシンプルで見やすい表札を用意し、ポストにも同じ表記をしておくことで、配達ミスの確率は大幅に下がります。さらに、部屋番号や建物名とあわせて表示することで、同じ苗字の住人がいる場合でも誤配を防ぎやすくなります。
また、「この住所には〇〇様以外は住んでいません」といった簡単な注意書きを貼っておくことも有効です。シールやラベルで目立たせておけば、配達員さんの目にも留まりやすく、誤配防止につながります。
集合住宅でよくある誤配と防ぐための工夫

表札が出ていないとどうなる?名前表示の重要性
表札が出ていないポストやドアは、配達員にとって非常に判断しづらく、誤配の大きな原因となります。特に集合住宅では、同じような構造のポストが並んでおり、名前表示がないだけで配達ミスが起きやすくなるのです。
名前を表示する際は、苗字だけでも構いませんが、できればフルネームの方がより正確です。さらに、見やすいフォントや色合いにすることで、配達員の視認性が高まり、誤配防止に効果的です。マンションやアパートの入口とポストの両方に名前があると、確認の手間も減って配達がスムーズになります。
同じ苗字の住人が複数いる場合の注意点
同じ苗字の住人が複数いる建物では、苗字だけの表記では配達員が混乱しがちです。例えば「佐藤さん」が3世帯いる場合、ポストに「佐藤」だけ書かれていると、どこに届ければいいのか迷ってしまいます。
このような場合は、部屋番号とフルネームのセットで明示することが大切です。たとえば「佐藤一郎(203)」と「佐藤花子(205)」のように、名前と部屋番号の組み合わせで表記すれば、誤配のリスクが格段に減ります。
また、ポストと表札の両方に統一して表示することで、配達員が複数の確認方法を持てるようになり、ミスがより起こりにくくなります。
管理会社や大家さんに相談すべきケース
自分でできる対策を講じても、何度も誤配が起こるようであれば、管理会社や大家さんに相談することをおすすめします。配達員に直接伝えるのが難しい場合や、複数の住人が同様のトラブルに遭っている場合は、建物全体での対策が必要になることも。
たとえば、全住戸に表札の設置を促したり、掲示板に「郵便誤配注意」の張り紙をしてもらうことで、配達員への注意喚起にもつながります。共有スペースに注意表示を出すことで、他の住人への周知にもなり、住環境全体の改善にもつながるでしょう。
また、配達トラブルがあまりに頻繁であれば、郵便局と管理会社が連携し、配達ルートの見直しや配達員の交代などが検討されることもあります。誤配を“自分だけの問題”にせず、周囲と協力して解決する姿勢も大切です。
郵便誤配を防ぐためにできること

引っ越したら必ず「転居届」を出そう
引っ越しをした際には、必ず日本郵便に「転居届」を提出しましょう。転居届を出すことで、旧住所に届いた郵便物を新住所に1年間転送してもらえるサービスが受けられます。これにより、前の住人宛の郵便物を新たな住人が受け取ってしまうトラブルを防ぐだけでなく、自分宛ての重要な書類や荷物が旧住所に届いてしまった際にも大いに役立ちます。
転送サービスは無料で、インターネットや郵便局の窓口で手続きが可能です。とくにクレジットカードの明細や年金関連など、個人情報を含む郵便物が宛名違いで誤配されるのを防ぐためにも、引っ越し直後の対応として欠かせません。また、転居届を出す際には家族全員分を忘れずに手続きするのがポイントです。
フルネーム+部屋番号の表示が効果的
ポストや表札に名前を出すことは、誤配防止に大きな効果があります。特に集合住宅では、同じ苗字の住人が複数いることもあるため、「苗字+部屋番号」だけでなく、できれば「フルネーム+部屋番号」で表記するとより確実です。
また、フォントが読みやすく、はっきりした文字で印刷されたネームプレートを使うことで、配達員が見間違えるリスクも軽減されます。表札が汚れていたり剥がれていたりする場合は、新しく取り替えることもおすすめです。
ドアやポストの内側だけでなく、外から見やすい場所に貼ることで、誤配を防ぐための「目印」として効果を発揮します。視認性の高い表示は、配達員さんにとっても大きな助けになります。
「〇〇様宛の郵便は受け取れません」シールの活用法
何度も同じ宛名の郵便物が届いて困っている場合には、「〇〇様宛の郵便は受け取れません」といったメッセージを記載したシールやメモをポストや表札の近くに貼っておくのも有効です。
このような表示を目立つ場所に貼っておくことで、配達員が郵便物の宛名を確認する際に気づきやすくなり、誤配を事前に防ぎやすくなります。手書きでも十分効果がありますが、ラベルシールや防水加工されたプレートを活用すれば、見た目もスッキリして長持ちします。
さらに、「前の住人宛の郵便物は受け取れません」といった柔らかい言い回しにすることで、配達員にも丁寧な印象を与えつつ、意思表示をしっかり伝えることができます。
英語で返送する場合のメッセージ例

「No such person at this address」の使い方
海外から届いた郵便物や、英語表記のある封筒には、日本語ではなく英語で返送メッセージを記入しておくと、より確実に意図が伝わります。「No such person at this address(この住所に該当する人物はいません)」というフレーズは、世界中の郵便配達員に広く理解されている定型表現です。
使い方はとても簡単。誤配された郵便の宛名部分に、宛名に斜線を引いてから「No such person at this address」と手書きで記入し、そのままポストに投函するだけです。
より丁寧に伝えたい場合は「Wrong address. Please return to sender.(住所が間違っています。差出人へ返送してください)」などの文章も併記すると、配達員の誤解を防げます。
海外からの郵便の返送時に書く文例(日本語訳付き)
海外から届いた郵便には、下記のような英文を使って返送対応するのがおすすめです。英語が苦手な方でも、そのままコピーして書くだけで問題ありません。
- 英語:Return to sender. Not known at this address.
- 日本語訳:差出人に返送してください。この住所にはその人物は住んでいません。
- 英語:Moved. No forwarding address.
- 日本語訳:転居済みです。転送先の住所は不明です。
- 英語:No longer at this address. Please update your records.
- 日本語訳:この住所にはもう住んでいません。記録の更新をお願いします。
こうした表現を使えば、海外からの発送元にも正確に事情を伝えることができ、不要な郵便物の再送も防げます。宛名の上または余白に、なるべく見やすく書くのがポイントです。
困ったときに相談できる連絡先まとめ

郵便局の相談窓口と電話番号
まず、日本郵便の問い合わせ先として最も一般的なのが「日本郵便お客様サービス相談センター」です。フリーダイヤル 0120-232886(平日9時〜21時、土日祝9時〜17時)で、誤配や配達の遅延、配達員への連絡など、さまざまな相談に対応しています。携帯電話からでもつながりますし、最近ではチャットサポートやメールでの問い合わせもできるようになっているため、電話が難しい方でも安心です。
また、郵便局のWebサイトからは「よくある質問」や「再配達依頼」「配達状況の確認」などの機能も利用できます。困ったときはまずオンラインで情報をチェックしてみるのもおすすめです。
宅配便各社(ヤマト・佐川・Amazon等)一覧
郵便以外の宅配便も、間違って届いたときや回収してもらいたいときには、各社のカスタマーサービスに連絡を取る必要があります。伝票や荷物に記載されている「お問い合わせ番号」や「配達店の電話番号」を見て連絡するのが基本ですが、以下に主要な宅配業者の連絡先をまとめておきます:
- ヤマト運輸:0120-01-9625(受付時間 8:00〜21:00)
- 佐川急便:0120-99-4500(受付時間 8:00〜19:00)
- 日本郵便(ゆうパック):0570-046-666(ナビダイヤル)
- Amazon配送:カスタマーサービス画面からチャットまたは電話
これらの会社では、公式アプリやWebページからチャットサポートや問い合わせフォームを使うこともできます。伝票番号があると対応がスムーズなので、手元に準備してから連絡するようにしましょう。
地域の住民センターや管理会社にも相談してみよう
集合住宅にお住まいの場合や、建物全体で誤配が頻発しているときは、管理会社や地域の住民センターに相談するのも一つの手です。管理会社であれば、配達員向けの注意喚起を掲示してくれる場合がありますし、他の住人と連携して対策を立てるきっかけにもなります。
また、地域の行政窓口(市役所や区役所など)では、住民トラブルに関する相談窓口が設けられていることもあり、郵便の誤配に限らず生活に関わるトラブルの対応を相談できるケースもあります。誰に相談していいか迷ったときは、まず地域の役所に問い合わせてみると良いでしょう。
【保存版】返送メモテンプレート集
「この方は現在この住所にはお住まいではありません」日本語例文
そのまま使えるメモ:
この郵便物の宛名の方は現在こちらの住所にはお住まいではありませんので、返送いたします。
柔らかい表現でトラブルを防ぐ返送文
お手数ですが、差出人様へお戻しいただけますようお願いいたします。
印刷して使える返送用メモ・シール例
- 自作のシールを印刷してポストに貼るのも効果的です。
まとめ|宛名違い郵便は焦らず丁寧に対処しよう
- まずは落ち着いて、郵便物の宛名と住所をしっかり確認しましょう。見落としがちな部屋番号や建物名も要チェックです。
- 間違って開封してしまった場合でも、隠さず誠実に郵便局へ相談することで、適切に対応してもらえます。封筒や中身は元の状態に戻すように努力しましょう。
- 同じような誤配が何度も続く場合には、自宅のポストや表札にフルネームを明記する、ポスト口に注意書きを貼るなどの工夫が効果的です。また、管理会社や郵便局に直接相談して、配達員への周知をお願いするのも有効です。
- さらに、転居後の住所変更や郵便物の転送手続きがきちんと完了しているかも再確認しておくと安心です。
些細な行動の積み重ねが、郵便トラブルの未然防止につながります。無理なく続けられる工夫を取り入れて、日々の暮らしをもっと安心で快適なものにしていきましょう。

