草冠に「浦」と書く漢字は「蒲」です。主な訓読みは「がま」で、水辺に生える植物のガマを表します。
「草冠に浦はなんて読む?」「スマホでどうやって変換する?」「蒲田や蒲鉾ではなぜ読み方が違うの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
「蒲」は日常ではそれほど頻繁に単独で目にする漢字ではありませんが、「蒲鉾(かまぼこ)」「蒲焼(かばやき)」「蒲田(かまた)」「蒲郡(がまごおり)」など、身近な言葉や地名にも使われています。
この記事では、草冠に浦と書く「蒲」の読み方・意味・成り立ち・画数・入力方法をはじめ、熟語や地名、苗字まで分かりやすく解説します。
草冠に浦は「蒲」!読み方と意味をまず確認
「蒲」の読み方は「がま」
草冠に「浦」を組み合わせた漢字は「蒲」で、植物を表す場合は「がま」と読みます。
「ガマ」は池や沼、川辺などの湿った場所に生える多年草です。夏になると、茎の先に細長い円柱状の穂を付けます。
そのため、
- 草冠に浦
- 草かんむりに浦
- くさかんむりに浦
- 草冠 浦
と検索して漢字を探していた場合、答えは「蒲(がま)」です。
「蒲」の音読み・訓読み
「蒲」には複数の読み方があります。
漢字ペディアでは、音読みを「ホ・ブ・フ」、訓読みを「がま・かわやなぎ・むしろ」としています。
特に覚えておきたいのは「がま」です。
一方で、「蒲鉾(かまぼこ)」「蒲焼(かばやき)」のように、熟語や言葉の中では「かま」「かば」に近い読み方が現れることもあります。
「蒲」の基本情報一覧

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 漢字 | 蒲 |
| 主な読み方 | がま |
| 音読み | ホ・ブ・フ |
| 訓読み | がま・かわやなぎ・むしろ |
| 部首 | 艹(くさかんむり) |
| 画数 | 13画 |
| 主な意味 | ガマ、かわやなぎ、ガマで編んだむしろなど |
「蒲」は13画で、部首は草冠です。植物のガマ以外にも、かわやなぎや、ガマで作ったむしろという意味があります。
「蒲」を「かま」「かば」と読むのはなぜ?
「蒲」は現在では「がま」という読み方が一般的ですが、古くは「かま」という清音の形も使われていました。
その名残は、現在の「蒲鉾(かまぼこ)」などにも残っています。国語辞典にも、古い文献では「カマ」と読まれており、後に「ガマ」という濁音の読みが広まったことが記されています。
また「蒲焼」は「かばやき」と読みます。
つまり「蒲=必ず『がま』」と機械的に読むのではなく、熟語・地名・苗字では固有の読み方を確認することが大切です。
「蒲」の意味と漢字の成り立ち
「蒲」が表す植物「ガマ」とは?
「蒲」が代表的に表すのは、植物のガマです。
ガマは水辺や湿地に生える多年草で、夏になると茎の先に円柱状の花穂を付けます。茶色くなった穂は見たことがある人も多いでしょう。
葉は細長く丈夫で、昔からむしろやすだれなどを作る材料として利用されてきました。花粉も「蒲黄(ほおう)」と呼ばれ、薬用に利用されてきた歴史があります。
「蒲」という一文字には、単なる植物名だけではなく、昔の人々の生活と深く結びついた背景があるのです。
「蒲」は「艸+浦」からできた形声文字

「蒲」は上部の「艸(草冠)」と、下部の「浦」からできています。
ただし、「草冠が植物、浦が水辺だから『水辺に生える草』という意味になった」と考えるのは、漢字の正式な成り立ちとしては正確ではありません。
「蒲」は形声文字です。
「艸」が植物に関係する意味を示し、「浦」は主に音を表す部分として組み合わされています。漢字ペディアでも「艸と、音符浦(ホ)とから成る」と説明されています。
見た目から「水辺の草」を連想しやすい漢字ではありますが、字源としては「浦」が音を担当していると覚えておくとよいでしょう。
草冠と「浦」はそれぞれ何を表している?
草冠の「艹」は、「草」「花」「茶」「薬」「葉」などにも使われる部首です。
そのため、草冠が付いている漢字を見ると、植物や草木に関係する意味を持っているケースが多くあります。
一方の「浦」は、一般には海や湖などの水辺、入り江などを表す漢字です。ただし「蒲」の成り立ちにおいては、意味ではなく音を示す役割を担っています。
「蒲」という字を覚えるときは、「草冠+浦で蒲(がま)」と字形で覚えると、思い出しやすくなります。
ガマは昔の暮らしでどのように使われていた?
ガマは、昔の生活の中でさまざまな用途に利用されてきました。
特に細長く丈夫な葉は、乾燥させてむしろ・すだれなどを編む材料として使われていました。
「蒲」という漢字そのものにも「むしろ」という意味があります。
また、ガマの花粉は「蒲黄」と呼ばれ、古くから利用されてきました。
現在では植物として眺めることの方が多いかもしれませんが、昔の人々にとってガマは、暮らしの道具や文化にも関わる身近な植物だったのです。
ガマと「因幡の白兎」との関係
ガマは、日本神話の「因幡の白兎」にも登場します。
毛を剝がされて傷ついた白兎に、大国主命が真水で体を洗い、蒲を使って傷を癒やす方法を教えるという有名な場面です。
『古事記』に由来するこの物語によって、ガマは日本人にとって文化的にもなじみの深い植物となっています。
「蒲」の画数・部首・書き順
「蒲」は何画?部首は?
「蒲」は13画の漢字です。
部首は上にある草冠(艹)で、草冠を除いた部分は10画となります。
漢字を調べる際には、「草冠 13画」「草冠に浦」「艹に浦」といった探し方でも「蒲」にたどり着けます。
「蒲」の書き順
「蒲」は、大きく分けると上の草冠を書き、その後に下の「浦」の部分を書く漢字です。
下部は「氵」と「甫」で構成されているため、艹 → 氵 → 甫という字の構造を意識すると覚えやすくなります。
画数が多いため、手書きするときは草冠と下部の横幅をそろえ、全体が縦長になりすぎないよう意識すると形を整えやすくなります。
「蒲」をスマホ・パソコンで入力する方法

「がま」と入力して変換する
スマートフォンやパソコンで「蒲」を入力したい場合は、まず「がま」と入力して漢字変換してみましょう。
一般的な日本語入力では変換候補に「蒲」が表示されます。
「くさかんむりにうら」と入力しても目的の漢字が表示されるとは限らないため、読み方が分かった後は「がま」から変換する方法が簡単です。
「蒲」が変換できない場合の対処法
使用している端末や日本語入力ソフトによっては、「がま」と入力してもすぐに「蒲」が表示されない場合があります。
その場合は、
- 「蒲鉾」と入力して「鉾」を削除する
- 「蒲田」と入力して「田」を削除する
- 「蒲郡」と入力して必要な「蒲」だけ残す
- Web上の「蒲」をコピーする
- よく使う場合は辞書・単語登録する
といった方法があります。
特に苗字や地名などで「蒲」を頻繁に入力する場合は、単語登録しておくと便利です。
「蒲」を使った言葉と読み方

蒲鉾(かまぼこ)に「蒲」が使われる理由
「蒲」が使われる身近な言葉の代表が蒲鉾(かまぼこ)です。
現在のかまぼこは板に魚のすり身を載せたものが一般的ですが、古い形のかまぼこは、魚のすり身を竹などに付けて焼いていました。
その姿がガマの穂に似ていたことが「蒲鉾」という名前の由来とされています。
普段何気なく食べている「かまぼこ」に、植物のガマが関係していたと知ると、「蒲」という漢字も覚えやすくなります。
蒲焼(かばやき)に「蒲」が使われる理由
「蒲焼(かばやき)」も「蒲」を使う有名な言葉です。
語源については諸説ありますが、有力な説の一つは、昔のウナギの焼き方に由来するものです。
昔は現在のように開いた状態ではなく、ウナギを長いまま串に刺して焼く方法があり、その姿がガマの穂に似ていたため「蒲焼」と呼ばれるようになったとされています。
「蒲鉾」と「蒲焼」の両方にガマの穂が関係しているのは興味深いところです。
蒲団(ふとん)と「蒲」の関係
現在は「布団」と書くことが一般的ですが、「蒲団」という表記もあります。
もともと蒲団は、ガマの葉で編んだ円座などを指す言葉でした。その後、座るための敷物、さらに現在の寝具を指す言葉へと意味が広がっていきました。
現在の「ふとん」と植物の「蒲」は一見すると無関係に見えますが、言葉の歴史をたどるとつながっています。
蒲公英(たんぽぽ)はなぜこの漢字?
タンポポは漢字で「蒲公英」と書くことがあります。
ただし、「蒲」「公」「英」を一字ずつ日本語の意味に分解して「たんぽぽ」になったわけではありません。
「蒲公英」という表記は漢名に由来するものです。
そのため、「蒲がガマだからタンポポもガマに由来する」と考えないよう注意しましょう。
蒲色(かばいろ)とは?
「蒲」は「かば」と読まれることもあり、「蒲色(かばいろ)」という色名にも使われます。
このように「蒲」は、植物名としての「がま」だけでなく、昔からさまざまな言葉の中で読み方や意味を広げてきました。
「蒲鉾」「蒲焼」「蒲団」などをセットで覚えると、この漢字が意外に身近な存在だと分かります。
「蒲」を使う地名と苗字
蒲田・蒲郡など「蒲」を使う地名
「蒲」は日本各地の地名にも使われています。
代表的なのが、
- 蒲田(かまた)
- 蒲郡(がまごおり)
- 蒲原(かんばら)
などです。
同じ「蒲」という文字でも、地名によって「かま」「がま」「かん」など読み方が異なります。
地名は長い歴史の中で独自の読み方が受け継がれているケースがあるため、漢字の一般的な音読み・訓読みだけでは読めないことがあります。
蒲生・蒲池・蒲原など「蒲」を使う苗字
「蒲」は苗字にも見られます。
例えば、
- 蒲生
- 蒲池
- 蒲田
- 蒲原
などがあります。
苗字の場合は、同じ漢字表記でも家系や地域によって読み方が異なる場合があります。
特に「蒲生」のような苗字は一般的な「がま」という読み方だけから推測することが難しいため、実際の人名では本人の読み方を確認するのが確実です。
地名や苗字では読み方が変わることがある
「蒲」が難しく感じられる大きな理由の一つが、使われる言葉によって読み方が大きく変化することです。
単独では「がま」と読むことが多い一方、「蒲田」は「かまた」、「蒲郡」は「がまごおり」、「蒲鉾」は「かまぼこ」、「蒲焼」は「かばやき」となります。
「蒲を何と読むか」は一つの答えだけで判断せず、前後の文字とセットで考えるのがポイントです。
「蒲」は常用漢字?名前にも使える?
「蒲」は常用漢字ではない
「蒲」は日常生活で誰もが頻繁に使用する漢字ではなく、常用漢字表には含まれていません。
そのため、学校教育や一般的な文章では「ガマ」とカタカナで表記されることもあります。
一方、「蒲鉾」「蒲田」「蒲郡」など、熟語・苗字・地名では現在でも目にする機会があります。
知らない漢字として検索されやすいのも、このような背景があるためでしょう。
「蒲」は人名に使える漢字
常用漢字ではありませんが、「蒲」は子どもの名前に使用できる漢字です。
子どもの名前に使える漢字には、常用漢字のほか、人名用漢字として認められている漢字があります。
ただし、2025年5月26日以降は出生届で名の振り仮名も届け出る制度になっているため、実際に名付けで使用する場合は、漢字だけでなく読み方についても確認しておくことが大切です。
「蒲」と「菖蒲」の違い

「蒲」は「がま」
「蒲」一文字の場合、代表的な読み方は「がま」です。
水辺に生えるガマ科の多年草を指し、茶色い円柱状の穂が特徴です。
「草冠に浦は何と読む?」と聞かれた場合は、まず「蒲(がま)」と答えればよいでしょう。
「菖蒲」は「しょうぶ」「あやめ」
「蒲」が入った言葉に「菖蒲」があります。
「菖蒲」は「しょうぶ」と読むほか、「あやめ」と読むこともありますが、読み方によって指す植物が異なる場合があります。
そのため、蒲=がま、菖蒲=しょうぶ/あやめと区別して覚えておくと混乱しにくくなります。
「蒲」と間違えやすい漢字
「蒲」は画数が多いため、似た形の漢字と混同しやすい文字です。
特に「草冠の下に何があるか」を確認するのがポイントです。
「蒲」は、草冠+浦です。
「浦」の左側には「氵(さんずい)」があります。
「草冠の下に浦が丸ごと入っている」と覚えておけば、「草冠に浦」という見た目から「蒲」を思い出しやすくなります。
草冠に浦「蒲」に関するよくある質問
草冠に浦は何と読む?
草冠に浦と書く漢字は「蒲」です。
代表的な訓読みは「がま」で、水辺に生える植物のガマを表します。
草冠に浦の漢字はどうやって変換する?
スマホやパソコンでは、「がま」と入力して変換するのが簡単です。
表示されない場合は「蒲鉾」「蒲田」「蒲郡」などを変換し、不要な文字を削除する方法もあります。
「蒲」は何画?
「蒲」は13画です。
部首は草冠(艹)です。
「蒲田」の「蒲」はなぜ「かま」と読む?
「蒲」には現在一般的な「がま」だけでなく、古く「かま」と読まれていた歴史があります。
その読みの形は「蒲田」や「蒲鉾」などにも残っています。
地名では歴史的な読み方が定着している場合もあるため、「蒲=がま」だけで判断しないようにしましょう。
「蒲」は名前に使える?
「蒲」は常用漢字ではありませんが、子の名に使用できる漢字です。
ただし、人名では漢字から読み方を一つに決められない場合があります。実際の名前を読む場合は、本人の読み方を確認するのが確実です。
まとめ|草冠に浦は「蒲」と書いて「がま」と読む
草冠に「浦」と書く漢字は「蒲」で、代表的な読み方は「がま」です。
「蒲」は水辺に生えるガマという植物を表し、13画、部首は草冠です。漢字の成り立ちは、植物に関係する「艸」と音を示す「浦」を組み合わせた形声文字です。
また、「蒲」は意外にも私たちの身近な言葉に残っています。
「蒲鉾(かまぼこ)」や「蒲焼(かばやき)」にはガマの穂との関係があり、「蒲団(ふとん)」にもガマを利用していた歴史があります。「蒲田」「蒲郡」などの地名や苗字にも使われ、言葉によってさまざまな読み方をします。
まずは、「草冠に浦=蒲=がま」と覚えておけば、漢字を見かけたときにも思い出しやすいでしょう。

